【香港フィルマート2026】「AIは半端な大作の敵」ピーター・チャンらが語る映画産業の未来と国際共同製作

香港フィルマート2026で開催されたパネルディスカッションで、アジア太平洋地域の映画制作者たちが国際共同製作の必然性を論じた。また、話題はAIについても及んだ。

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ピーター・チャン氏
ピーター・チャン氏
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  • ジャネット・ヤン氏
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  • シャミン・ユソフ氏
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  • ローナ・ティー氏
  • アンソニー・チェン氏
  • ロン・ディエンス氏

2026年3月18日、香港フィルマートにてパネルディスカッション「International Coproductions in an Evolving Film Industry Landscape」(変わりゆく映画産業における国際共同製作)が開催された。

登壇したのは、香港の巨匠ピーター・チャン監督、シンガポールの監督兼プロデューサーのアンソニー・チェン氏、フランスのサクレブル・プロダクションズのプロデューサーであるロン・ディエンス氏、アメリカのジャネット・ヤン・プロダクションズ社長のジャネット・ヤン氏、マレーシアのSKOPプロダクションズCEOのシャミン・ユソフ氏。モデレーターはアジア・フィルム・アライアンス・ネットワーク(AFAN)事務局長のローナ・ティー氏が務めた。


全世界が自国の国内市場に問題を抱えている。ハリウッドでさえも

モデレーターのティー氏は冒頭、「なぜ国際共同製作を行うのか」という根本的な問いを投げかけた。

ローナ・ティー氏

最初に口を開いたピーター・チャン氏は、2000年代に立ち上げたアプローズ・ピクチャーズに遡り共同製作の原点を語った。「当時の香港映画は、もはや単独で資金を回収できるだけの市場規模がなくなっていた」とチャン氏は振り返る。かつて東南アジアや東アジア全域に作品を供給していた香港映画産業の構造が変化し、海外からの資金を導入して共に映画を作る必要に迫られたのだという。

チャン氏は2002年の合作ホラー『the EYE【アイ】』を例に挙げ、「この映画はタイではタイ映画として、香港では香港映画として製作された。複数の国内市場を持つ映画を作ることが共同製作の本質だ」と説明。当時ある映画評論家から言われた「パン・アジアなどというものは存在しない。パン・アジアであるなら、パン・ワールドであるべきだ」という言葉を紹介し、実際に同作がアジア以外でもヒットしアメリカではリメイク権も取得されたことを明かした。

ピーター・チャン氏

《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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