第4回新潟国際アニメーション映画祭が閉幕。長編グランプリは『アラーの神にはいわれもない』、総動員数は前年比113%を記録

第4回新潟アニメ映画祭が閉幕、長編グランプリは『アラーの神にはいわれもない』。動員数は前年比113%を記録。

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第4回新潟国際アニメーション映画祭が閉幕。長編グランプリは『アラーの神にはいわれもない』、総動員数は前年比113%を記録
第4回新潟国際アニメーション映画祭が閉幕。長編グランプリは『アラーの神にはいわれもない』、総動員数は前年比113%を記録
  • 第4回新潟国際アニメーション映画祭が閉幕。長編グランプリは『アラーの神にはいわれもない』、総動員数は前年比113%を記録
  • 左:審査員のホセ・ハビエル・フェルナンデス・ディアス氏、右:タニア・アナヤ監督
  • 左:アヴィッド・リオンゴレン、右:イ・サシャ監督
  • 岩井澤健治監督

2026年2月20日から25日にかけて開催された「第4回新潟国際アニメーション映画祭(NIAFF)」が盛況のうちに閉幕した。最終日となる25日にはコンペティション部門の授賞式が行われ、長編部門のグランプリにはザヴェン・ナジャール監督による『アラーの神にはいわれもない』が輝いた。映画祭の総動員数は前年比113%となる34,368名を記録しており、本映画祭のプレゼンス向上がうかがえる結果となった。


長編グランプリは『アラーの神にはいわれもない』

本映画祭のコンペティション部門には、世界59か国から計274作品(長編部門49作品、Indie Box部門225作品)の応募が寄せられた。7作品がノミネートされた長編部門においてグランプリを受賞した『アラーの神にはいわれもない』(ベルギー・カナダ・フランス・ルクセンブルグ製作)には、日本配給時の助成金50万円が授与される。また、審査員賞はタニア・アナヤ監督の『ニムエンダジュ』(ブラジル・ペルー製作)が受賞した。

左:審査員のホセ・ハビエル・フェルナンデス・ディアス氏、右:タニア・アナヤ監督

新設「Indie Box部門」グランプリは『オートカー』

今年から新たに設けられた、15分以上40分未満の中編作品を対象とする「Indie Box部門」では10作品がノミネートされた。同部門のグランプリにあたり、新潟市の鳥にちなんで名付けられた「スワン賞」(制作支援金50万円)は、シルビア・シュキウォンツ監督の『オートカー』(ベルギー・フランス製作)が獲得した 。

同部門の審査員賞には韓国の『ザ・ポップスター・ウォーター・ディアー・アンド・アイ』が選出された。審査員のアヴィッド氏は「ものすごく変な世界観を持っていて、良い意味でとてもぶっとんでいる」と語り、「アニメを通して何が実現できるのかを見せてくれている」とその独自性を高く評価している。

左:アヴィッド・リオンゴレン、右:イ・サシャ監督

さらに、両部門を通じた新人賞として新設された「ゼングレヒトシュターター賞」には、ストップモーションアニメーションであるナタリア・ミルゾヤン監督の『ウィンター・イン・マーチ』が選出され、新たな才能の発掘強化が図られている。

アニメーション産業への貢献を讃える「大川博賞」は、映画『ひゃくえむ。』等を手がける岩井澤健治監督のスタジオ「ロックンロール・マウンテン」に授与された。岩井澤監督は「二足の草鞋で大変でしたが、スタジオに評価をいただけて非常に嬉しいです」と語り、「スタジオ自体はできてから2年半くらいで会社もスタッフも若いので、またもう一度この賞をいただけるように頑張ります」と今後の意気込みを述べた。

岩井澤健治監督

総動員数は前年比113%の3.4万人超

第4回となる今回は運営体制を新たにし、新潟市の古町地区・万代地区を中心とする施設や劇場にて全50の上映・企画が実施された。プログラム数は前年より減少したものの、国内外のファンや地元客が多数来場し、映画祭総動員数は前年度の30,544名から前年比113%となる34,368名(速報値)を記録した。

産業の未来を見据えたグローバルな人材育成と次回開催へ向けて

映画祭では作品上映のみならず、次世代のアニメーション産業を担う人材育成プログラムも実施された。アニメーション制作ワークショップやネットワーキングコースを含む「アニメーションキャンプ」には、国籍を問わず12ヵ国から29名の若者が参加。また、片渕須直監督による新作制作状況のトークイベントや、「新潟アニメーション戦略会議2026」、日本アニメーション学会のシンポジウムなど、産業的・学術的側面からのフォーラムも多数開催された。

なお、来年の「第5回新潟国際アニメーション映画祭」は、2027年3月19日から3月24日の日程で開催される予定だ。

《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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