KADOKAWA 第三四半期決算、ヒット作の端境期で営業益60%減。出版・IP事業は抜本的な改革中

KADOKAWAの第3四半期決算は、前期ヒット作の反動や出版事業の苦戦で大幅減益に。一方、サイバー攻撃の影響を脱したWeb・教育分野や海外展開は好調だ。断行中の出版の抜本的改革と第4四半期の強力なラインナップで、反転攻勢なるか。

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KADOKAWA 第三四半期決算、ヒット作の端境期で営業益60%減。出版・IP事業は抜本的な改革中
KADOKAWA 第三四半期決算、ヒット作の端境期で営業益60%減。出版・IP事業は抜本的な改革中

KADOKAWAは2月12日2026年3月期第3四半期の連結決算を発表した。売上高2,029億9,100万円(前年同期比1.7%減)、営業利益63億7,700万円(同59.7%減)となり、減収減益での着地となった。

利益面での大幅な落ち込みは、前期に記録的な業績を牽引したゲーム『ELDEN RING』やアニメヒット作の反動減が直撃したことが主因としている。加えて、出版事業における小規模タイトルの増加による限界利益の悪化や、中長期的な成長を見据えた編集者増などの人的投資の増加も利益を押し下げる要因となった。

前期の業績に暗い影を落とした大規模サイバー攻撃による影響は当期においてほぼ完全に消失しており、Webサービス事業や教育・EdTech事業は増益となった。出版・IP事業の大規模な再編を実行中であることとヒットの谷間の時期が重なり、厳しい数字となったが、ここから反転攻勢なるか、注目される。



《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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