株式会社トムス・エンタテインメントは2026年2月10日、正社員として雇用するクリエイター職を対象とした新たな人事制度を制定したことを発表した。
同社が掲げるビジョン「アニメSDGs」の一環であり、クリエイターが安定した環境でキャリアを築ける仕組みを構築することで、アニメーション制作体制の持続可能性を高める狙いだ。
人材不足と労働環境の課題解決へ、「作り方改革」を加速
現在のアニメ業界は熟練クリエイターの高齢化が進むなど深刻な構造的課題に直面している。1964年の『ビッグX』を皮切りに、60年以上にわたりアニメ制作を続けてきた老舗であるトムス・エンタテインメントは、若手クリエイターのさらなる定着率の向上のために、2019年より「アニメSDGsの実現」を掲げ、「作り方改革」「産業構造改革」「人づくり改革」を推進してきた。2021年度には、作画の基礎を1年間学ぶ「TMS作画アカデミー」を開講。技術を習得した卒業生を契約社員として直接雇用するなど、クリエイターの育成と確保に注力してきた経緯がある。
今回の新人事制度は、そうした施策をさらに進め、契約社員から正社員へのステップアップを可能にするなど、未来のアニメ制作を担う人材が長期的なキャリアを描けるように設計されている。

