2025年12月に開催されたあいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル(ANIAFF)にて、アニメーション業界におけるジェンダー平等の旗手、マーガレット・M・ディーン(マージ・ディーン)氏による基調講演が行われた。
エミー賞受賞プロデューサーであり、現在はスカイバウンド・エンターテインメントのスタジオ責任者を務める彼女は、非営利団体「Women in Animation(WIA)」の代表として、業界の構造改革を牽引してきた人物だ。WIAとはどのような団体なのか、その使命と活動がディーン氏によって語られた。
WIAの使命と設立の背景
WIAは1994年、当時数少なかった業界内の女性たちの社会的孤立を解消するために設立された。当時は、会員数はわずか120名、予算も極めて限定的であった。しかし、2013年にディーン氏が組織を引き継ぎ、「アニメーション、VFX、ゲーム業界における女性や過小評価されているアイデンティティを支援する」という明確なミッションを掲げ、組織を再活性化させた。
その結果、現在では世界中に17,000人以上の会員を抱え、ユネスコの公式パートナーを務めるほどの団体へと成長を遂げている。

アニメーション業界最大の資源の浪費
WIAが最初に取り組んだのは、客観的なデータの収集だったとディーン氏は語る。2013年の調査では、米国の美術・アニメーション教育機関の学生の60~65%を女性が占めているにもかかわらず、プロの現場におけるクリエイティブ職の女性比率はわずか20%に留まっていたことが明らかになったという。









