株式会社テレビ朝日クリエイトが開発したAI生字幕制作システム『J-TAC Pro』が、2025年11月19日から幕張メッセで開催された「Inter BEE 2025」において、今年度より新設された「INTER BEE AWARD 審査委員会賞」を受賞した。
同製品は、生放送における字幕制作の負担を大幅に軽減するソリューションだ。

プロ監修の制作システム
『J-TAC Pro』は、生放送番組への字幕付与を「より簡単、より効率的、より迅速」に行うために開発されたAI生字幕制作システム。字幕制作のプロフェッショナルが監修しており、現場のワークフローに即した設計が特徴となっている。
同システムは「認識端末」「校正端末」および「クラウド型音声認識エンジン(AmiVoice®Cloud Platform ※)」で構成される。事前に単語登録を行うことで、ストレートニュースにおいては98%以上という高い音声認識率を実現したという。
具体的なワークフローは以下の通り。
音声入力: 放送音声を認識端末へ入力
クラウド処理: 音声データをクラウドへ送信し、テキスト化して端末へ戻す
校正: 音声認識結果(テキスト)を自動または手動で取得し、誤認識などを校正。校正済みテキストを認識端末経由で字幕システム(他社製品)へ送信
送出: 字幕システム経由で放送中の番組へ字幕を付与

※株式会社アドバンスト・メディア製
クラウドテロップ「mashup」との連携など、ブース展示も実施
「Inter BEE 2025」のテレビ朝日クリエイトブースでは、『J-TAC Pro』の実機展示も行った。
ブースでは同製品に加え、進化した日本製クラウド型テロップシステム「mashup」も展示。「mashup」は放送品質のテロッパー機能に加え、リアルタイムテロップ簡単作成ツール「LiveUI」や、スポーツ中継等で活用できるデータ連携機能を備えている。
『J-TAC Pro』と 『mashup』を連携させたデモンストレーションも行い、話した言葉を即座に映像合成できるシステムなど、放送・配信用途における次世代の制作フローを提案した。





