北米Netflix、アニメ人気のたかまりで非米国フランチャイズにおけるシェアで日本が首位に。英国を抜き急成長

Ampere Analysisの最新データによると、北米のNetflixにおける非米国制作のフランチャイズ作品の中で、日本産コンテンツのシェアが急拡大していることが明らかになった。

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北米Netflix、アニメ人気のたかまりで非米国フランチャイズにおけるシェアで日本が首位に。英国を抜き急成長
北米Netflix、アニメ人気のたかまりで非米国フランチャイズにおけるシェアで日本が首位に。英国を抜き急成長

英国の調査会社Ampere Analysisの最新データによると、北米のNetflixにおける非米国制作のフランチャイズ作品(シリーズもの)の中で、日本産コンテンツのシェアが急拡大していることが明らかになった。2022年第2四半期には13%に過ぎなかった日本のシェアは、2025年第2四半期には29%にまで達し、これまで優位だった英国(26%→17%)を抜いてトップに躍り出た。この成長は、特にアニメや日本のドラマに対する需要の高まりが牽引しており、グローバルなストリーミングプラットフォームにおける日本の影響力増大を象徴する結果となった。

この躍進の背景には、『ONE PIECE』、『NARUTO -ナルト-』、『鬼滅の刃』、『ダンダダン』といった強力なIP(知的財産)の存在があると同社は語る。また、これらの作品は米国の主要な視聴者層に深く浸透し、日本のコンテンツがニッチな存在から主流へと変化したことを示しているとしている。

長編シリーズと世界観が鍵。日本産フランチャイズが視聴者エンゲージメントを最大化

Netflixのようなストリーミングサービスにとって、フランチャイズ作品は視聴者の長期的なエンゲージメントを維持し、解約率を抑制するための重要な戦略的資産である。複数シーズンにわたる広大な物語世界と、認知度の高いIPを持つ日本のフランチャイズは、この戦略にまさに合致する。


《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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