日韓映像ビジネスの未来を探る「Northeast Asia Video Summit」が10月東京で開催

世界の映像市場で存在感を増す日本と韓国のビジネス動向に焦点を当てた国際カンファレンス「Northeast Asia Video Summit – Japan and Korea」が、2025年10月28日に東京・虎ノ門ヒルズで開催される。

グローバル アジア
出典:AVIA
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世界の映像市場で存在感を増す日本と韓国のビジネス動向に焦点を当てた国際カンファレンス「Northeast Asia Video Summit – Japan and Korea」が、2025年10月28日に東京・虎ノ門ヒルズで開催される。ストリーミングプラットフォームの急成長とコンテンツのグローバル化を背景に、両国の業界リーダーが一堂に会し、北東アジアにおける映像産業の新たな機会と課題について議論する。日本と韓国は、2024年から2029年にかけてアジア太平洋地域における映像産業の収益成長の24%を占めると予測されており、本サミットは今後の業界動向を占う上で重要な機会となりそうだ。


ストリーミング戦国時代、KコンテンツとJコンテンツ(アニメ)の行方

本サミットの主要テーマの一つは、激化するコンテンツ市場の動向だ。グローバルな動画配信(OTT)プラットフォームの進出により、両国のローカル事業者はビジネスモデルの変革を迫られている。サミットでは、アジアコンテンツの筆頭として市場を牽引してきたKコンテンツがその優位性をいかに維持していくのか、そして世界的な需要が拡大し続ける日本のアニメをはじめとするJコンテンツがどのようにその地位を築き、対抗していくのかが議論の中心となる。

さらに、国境を越えた共同製作や共同出資の可能性、国際的なコンテンツビジネス構築の戦略についても深く掘り下げられる予定だ。伝統的な地上波放送(FTA)やリニアペイTVから、OTT、コネクテッドTV(CTV)へと移行する市場の激動期において、両国が共有できる教訓と未来像が探られる。

スピーカーとして、『竜とそばかすの姫』などを手掛けたスタジオ地図のプロデューサー兼CEOである齋藤優一郎氏や、韓国コンテンツを代表してSLLのCEOであるパク・ジュンス(Joonsuh Park)氏、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー日本法人のバディ・マリーニ(Buddy Marini)氏、DAZN Japanの笹本裕氏など、国内外のキーパーソンが登壇する予定だ。

スマートTVと動画広告が切り拓く新たな収益モデル

コンテンツ戦略と並行して、テクノロジーの進化がもたらす新たなビジネス機会も重要な議題となる。特に、家庭のエンターテイメントハブとしての地位を確立しつつあるスマートTVの役割や、広告付き無料ストリーミングTV(FAST)の可能性に注目が集まる。本サミットでは、リニア放送が持つ持続性とFASTがもたらす新たな機会を検証するとともに、プレミアム動画広告の最新動向についてもセッションが設けられる。

視聴環境の変化に対応し、持続可能な成長基盤をいかに構築するか、マネタイズの未来像が議論される見込みだ。なお、本カンファレンスでは同時通訳が提供され、9月28日までの申し込みで早期割引が適用される。

【開催概要】

Northeast Asia Video Summit 2025 – Japan and Korea

日時: 2025年10月28日 午前9時~午後6時 (日本時間)

会場: アンダーズ東京 虎ノ門ヒルズ 51階 東京スタジオ

住所: 東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ森タワー

申し込み:https://avia.org/all_events/northeast-asia-video-summit-japan-and-korea/

2025年 北東アジア・サミットの主要テーマ:

  • 北東アジアにおけるビデオの現状

  • リニア配信の持続性とFASTの機会

  • ストリーミング業界の激動

  • 統合と成長

  • 海外事業者にとっての機会

  • 成長を牽引するコンテンツ

    • 韓国コンテンツ産業の現状

    • 世界的なアニメ需要の開拓

    • 日本コンテンツの再興

    • 協力、共同制作、共同出資

    • 国際的なコンテンツビジネスの構築

  • 持続可能な成長のための基盤構築

  • スマートTV – 新たなエンターテインメントハブへのゲートウェイ

  • プレミアム動画広告の新時代

《Branc編集部》

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