ストリーミング視聴、歴史的転換点へ。米国で地上波・ケーブルTVの合計シェアを初めて上回る

2025年5月、米国でストリーミングのテレビ視聴シェアが初めて地上波・ケーブルを上回った。調査会社ニールセンは歴史的転換点と分析している。

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米国におけるテレビ総利用時間の内訳、2025年5月
ソース:Nielsen(グラフ作成は杉本穂高) 米国におけるテレビ総利用時間の内訳、2025年5月

2025年5月のテレビ総利用時間において、ストリーミング配信のシェアが史上初めて地上波とケーブルテレビの合計を上回り、映像視聴における歴史的な転換点を迎えたことが明らかになった。米調査会社ニールセンが発表した月次レポート「The Gauge」によるもので、ストリーミングがテレビ視聴の主役となったことを明確に示している。The Gaugeは、テレビ画面(TVスクリーン)で行われた視聴を計測した指標を提供しているレポートである。

同レポートによると、2025年5月のテレビ総利用時間に占めるストリーミングのシェアは過去最高の44.8%に到達。一方、地上波放送は20.1%、ケーブルテレビは24.1%で、両者を合わせたシェアは44.2%となり、ストリーミングが僅差で上回った。



《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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