【🎥イベント動画配信開始】石井勇一×大島依提亜がコアな映画宣伝デザイントークを繰り広げる！Dialogue for BRANC #5

Brancのオフラインイベント「Dialogue for BRANC」の第5回が10月25日（金）に開催された。

映像業界人をゲストに迎え、これからの業界ビジネスについて対話を深める本イベントの今回のテーマは「『デザイン』で映画の仕事に携わる！映画宣伝デザイン探究」。アートディレクターの石井勇一氏と大島依提亜氏を迎え、デザイナー視点での作品との向き合い方や、映画宣伝デザインの魅力やこだわりなど、リアルタイムで観客の質問に答えながら議論を深めた。

今回は、業界人向けのイベントであることから、開始直後から具体的な業務プロセスを中心にコアなトークが繰り広げられた。映画宣伝デザインは洋画と邦画で作品に関わるタイミングが大きく異なる。洋画は、海外公開用の宣材物が揃ったものを日本版にアレンジしていくことが多いが、邦画では準備稿の段階からデザインの依頼を受けることもあり、文章だけをみて、ロゴなどのデザインを作ることもある。大島氏は映画以外のデザインの仕事も受けるなかで、映画宣伝デザインの仕事はこれまでの作品宣伝のスキームがある程度できており、他の業界と比べると仕組み化されていると感じているそうだ。公開までのスケジュールが決まっているので、（他の業務と比べると）スケジュールを読みながら仕事を組み立てることができると語った。

映画宣伝デザインの第一線で活躍する石井氏と大島氏だが、ふたりの仕事の進め方やインプットの方法は大きく異なる。石井氏はきっちり着実に物事を進めていくタイプで、デザイン案はラフの状態のものを複数案クライアントに提出することが多いという。海外のファッションショーや雑誌などトレンド感をインプットすることを意識していて、常に斬新でタイムリーなデザインを意識しているそうだ。一方、大島氏は「インプットは必要がない」と思っているそうで、作品やプロジェクトに関わることが外部情報との接点となり、それがインプットになっていると考えている。また、意識的にリラックスをしたり息抜きしたりする時間をとることで、クリエイティブに集中する時間とのバランスをとっているそうだ。大島氏は自身の中で具体化されたデザインを詰めてから提出することが多く、アウトプットについては普遍性を大事にしているという。

ふたりが揃う貴重な機会に会場からはリアルタイムで多くの質問が飛び交った。お互いが手がけた作品で印象に残っているものについても話す機会があり、両者のプロジェクトについての意見も聞くことができた。

今回のイベントにはデザイナーやメディア、配給・PRの方が多く集まり、イベント後の懇親会ではゲスト・MCを交えて観客とこれからの映像業界を広く話す交流の場となった。

📝イベントトークのダイジェスト

• グラフィックデザイナーとアートディレクターの違い

• ポスター用の特写撮影の裏側

• 膨大なデータの管理、どうしている？

• 映画宣伝デザインのスケジュール

• プレス用パンフレット制作の裏側

• ふたりの仕事選びの基準

• デザイナーの働き方・生活との両立

• どのようにインプットしている？

• クライアントとのコミュニケーションの方法

• ひとつの作品に対してどれくらい案を出す？

• 掲出物による見せ方の違い

• 完成後に物足りなさを感じるとき、どのようにその状況を打開している？

• 業界で長く働き続けるには？

• 作品のリサーチはどれくらいしている？

• お互いに印象に残っているデザイン

• 海外と日本のデザインの違い、意識しているポイントは？

Brancでは本イベント動画の見逃し配信を開始。下記ボタンから視聴チケットの購入が可能となっている。

視聴方法・価格

視聴プラットフォーム：Vimeo

視聴回数：無制限

動画分数：1時間34分

※他者への動画共有は禁止させていただいております。

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