今年4月、米メディア大手パラマウント・グローバルが、スカイダンス・メディアと合併に向けて協議していると報じられたが、その交渉が決裂したことが明らかとなった。IndieWireが報じている。
交渉段階では、スカイダンスがパラマウントに80億ドル(現為替で約1兆2,500億円)を支払うとも伝えられていたが、6月11日(現地時間)にパラマウント・グローバルの過半数以上の株式を保有するナショナル・アミューズメンツ(以下、NAI)の支配株主シャリ・レッドストーン会長が、「NAIの支配権獲得に関するスカイダンス・メディアとの潜在的な取引に関して、双方が受け入れ可能な条件に達することができなかった」と発表した。
交渉が打ち切られる1週間前、パラマウントの株主らが合併条件について明らかな抵抗を示し、スカイダンスは前回提示していた条件を緩和したが、その内容にもパラマウント側は納得できなかったようだ。パラマウントの株主らは、株主が訴訟を起こした場合の法的補償について合意できなかったという。投資家らは、初めからスカイダンスとの取引に異論を唱えてきたとのこと。