負債の3分1近くを返済したワーナー、CEOが「まだM&Aのチャンスはある」と発言

「将来的に4~5の世界的なストリーミング企業が市場を独占するだろう」とも推測

ビジネス M&A
デヴィッド・ザスラフ
Photo by Jamie McCarthy/Getty Images デヴィッド・ザスラフ

ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(以下、ワーナー)は、2022年にディスカバリーチャンネルなどを展開する米ディスカバリーが、AT&Tからワーナーメディアを買収して誕生した合併企業だ。その合併で多額の負債を抱えたワーナーは約3分の1の負債を返済し、CEO(最高経営責任者)のデヴィッド・ザスラフ氏がM&Aの可能性について再び言及した。

Deadlineによると、5月30日(現地時間)に開催された米バーンスタイン社の戦略決定会議で、一時は約500億ドル(現為替で約7兆7,800億円)に上る多額の負債を抱えていたワーナーが、そのうち約150億ドル(約2兆3,500億円)を返済したことが明らかになった。

M&Aの機会を待つワーナー

投資家との質疑応答でザスラフ氏は、負債の返済によりワーナーのフリーキャッシュフローが増加し、上下しながらもストリーミングが利益を上げている点を指摘。「今後2~3年で、何度か(M&Aの)チャンスが生まれると予想しています。ストリーミング事業から撤退したいプレーヤーも出てくれば、ストリーミング事業を他の企業と統合しようとする企業も出てくるでしょう。ですから、その間は好機を逃さないよう努めるつもりです」と発言。ワーナーには長期計画があり、M&Aのチャンスを狙っていると示唆した。

4~5の世界的なストリーミング企業による市場独占を推測


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ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行と料理、読書とカメラ。

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