11月9日、台湾クリエイティブ・コンテンツ・エージェンシー(TAICCA)とフランス国立映画映像センター(CNC)は、台湾とフランスの映画・テレビ産業(オーディオビジュアル)コラボレーションと交流を促進するため、パートナーシップを締結したと発表した。
CNCは、1946年10月25日にフランス文化省傘下の国立映画撮影センターとして設立された。この公的機関は、フランス発の視聴覚作品の制作とコミュニケーションの強化を使命としている。TAICCAは文化省の監督下にある公的機関で、文化コンテンツの応用と産業を高め、文化的・創造的産業の発展を促進することを目的としている。
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今回のパートナーシップは、CNCのドミニク・ブートナ氏とTAICCAの蔡嘉駿(ツァイ・ジアジュン)氏によって、台湾クリエイティブ・コンテンツ・フェスタ(TCCF)において、国家レベルでの文化コンテンツ産業における長期的な協力に向けた声明として署名された。表現と配給の自由を確保するため、両者は業界支援、台湾とフランスの国際共同製作と配給、文化コンテンツにおけるより広い国際的影響力を約束した。
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フランス在台湾協会のフランク・パリ局長は挨拶の中で、「フランス人と台湾人は文化的例外と多様性という同じコンセプトで結ばれており、私たちのパートナーシップは、共通の野望である文化・クリエイティブ産業の最前線に立ち続けるために役立つことが確信できる」と述べた。また、CNCのドミニク・ブートナ氏は、この合意は「CNCとTAICCAの非常に効果的な対話の結果である」と強調した。
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この合意を通じて、TAICCAとCNCは4つの側面で協力。“新しい才能”のために、双方は若い作家を支援し、相互理解の上で視聴覚教育を奨励するための行動をとる。“創作の自由”については、両国は人権を創作の礎と認識し、表現と配給の自由の重要性を強調する措置を講じる。“デジタル・クリエーション”の面では、両国はヴィラ・フォルモーズ・イマーシブなど共同成果をあげているが、長期的にはビデオゲーム分野を含むデジタルコンテンツ制作に関する協力が継続される。“国際共同製作”については、CNCはTAICCAが関連プログラムを最適化できるよう支援し、TAICCAとSéries Maniaのパートナーシップを引き続き支援する。さらに今後、多くのプログラムが企画される予定である。
TAICCAとCNCはまた、TCCF期間中に賞金3万ドル(約455万円)の「TAICCA X CNC AWARD」を授与した。PITCHINGセッションの国際審査員が「Project to Screen」全チームから受賞者を選出し、受賞者は閉会式で発表された。