ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(以下、ワーナー)が、台湾モバイルおよび台湾クリエイティブ・コンテンツ・エージェンシー(TAICCA)と台湾のオリジナルコンテンツを開発・制作し、国内と国際市場で配信する複数年の契約を締結した。
TBI Visionによると、これまでにワーナーは台湾でコンテンツを手がけたことがあり、オリジナルドラマ「通霊少女」や「Dream Raider(原題)」などを制作している。これらの作品は東南アジアや香港、台湾の地域ストリーミングサービスHBO Goで配信中だ。また、ドキュメンタリーをはじめとする脚本なしの番組では、「台湾戦疫全記録」や「Master Class(原題)」などが東南アジアの様々な放送局で放送されている。対する台湾モバイルは独自の配信サービスとなるMyVideoを運営し、映画やドラマシリーズに定期的な投資を行っており、「Tears on Fire(原題)」や「The Magician on the Skywalk(原題)」などを制作。 以前に同社は、HBOアジアと共同制作したドラマシリーズ「Workers(原題)」でワーナーと提携している。このシリーズはゴールデン・ベル・アワード(金鐘奨)で9部門にノミネートされ、4部門を受賞して高い評価を受けた。
Deadlineによると、文化省によって設立されたTAICCAは公的機関で、共同制作の資金提供や開発プロジェクト・企業への投資により、クリエイティブなコンテンツ制作を支援。TAICCAは台北にて、11月7日(火)から12日(日)まで台湾クリエイティブ・コンテンツ・フェスタを開催する予定だ。これまでに数多くの実績を積んできた3社が取り組む新プロジェクトの詳細については、現時点では発表されていない。新たにパートナーとなった3社は声明で、「3社の専門知識と功績を組み合わせ、ローカルおよびグローバルの視聴者向けにローカルIPとコンテンツを開発・制作・配信していきます」と述べた。
ワーナーと台湾モバイル、TAICCAによる強力タッグが生み出すコンテンツに期待したい。