TIFFCOM2023が4年ぶりにリアル開催、今年は映像を「作る」マーケットを拡充

アジアを代表するコンテンツマーケット「TIFFCOM」が今年の概要を発表した。⽇本を代表する出版社が参加する「原作(ストーリー)」の映像化権の商談に特化したマーケット「Tokyo Story Market」が初開催。さらに、浜松町の新会場で4年ぶりのオフライン開催となる。

グローバル マーケット&映画祭
TIFFCOM2023が4年ぶりにリアル開催、今年は映像を「作る」マーケットを拡充
TIFFCOM2023が4年ぶりにリアル開催、今年は映像を「作る」マーケットを拡充
  • TIFFCOM2023が4年ぶりにリアル開催、今年は映像を「作る」マーケットを拡充
  • TIFFCOM2023が4年ぶりにリアル開催、今年は映像を「作る」マーケットを拡充

東京国際映画祭(TIFF)と併催される、アジアを代表するコンテンツマーケットTIFFCOMが今年の概要を発表した。

2023年のTIFFCOMは、第36回東京国際映画祭の会期中である10⽉25⽇(⽔)~27⽇(⾦)の3⽇間にわたり開催。映画、テレビ、アニメなどを中⼼とした多彩なコンテンツホルダーが⼀堂に会し、アジア諸国だけでなく、世界各国から有⼒なバイヤーが集まる。

近年では、完成したコンテンツの売買だけでなくIP(知的財産)や書籍の映像化権を扱う出展者が増加傾向にあり、映画やアニメ、ゲームなどマルチメディア展開に関する商談の増加により、映像化の機会を広げる場としてTIFFCOMの価値をさらに発展させ、成果を挙げている。

記念すべき20回⽬となる本年は、コロナ禍の影響による3年連続のオンライン開催を経て、4年ぶりに東京の会場で開催。直接⼈と会える、集えるというマーケット元来の価値と意義を強く再認識し、より⼀層活発でエキサイティングなマーケットとなるよう準備を進めているとのことだ。また、海外出展社からの申込も2019年を上回るペースで届いているという。

会場は2019年の池袋から、成⽥・⽻⽥空港や東京、品川などの主要駅よりアクセス抜群な浜松町の新会場「東京都⽴産業貿易センター浜松町館」へ移動。⽇⽐⾕・銀座地区で併催される東京国際映画祭からも近い場所で開催される。

また、通常の完成済映像作品のマーケット以外にTIFFCOMが注⼒しているのが「作る」マーケット。今年で4回⽬となる⻑編映画の資⾦調達マーケット「Tokyo Gap-Financing Market(TGFM)」はアジア、⽇本の要素を含む多数の応募企画から、ウー・ミンジン監督、アーティット・アッサラット監督、⽇本⼈では堤幸彦監督、⽩⽯和彌監督、松居⼤悟監督、岡部淳也監督などの15企画が選抜された。

さらに、新しい取り組みとして「Tokyo Story Market」という名を冠しKADOKAWA、講談社、集英社、⼩学館などの⽇本を代表する出版社の参加によるマンガや⼩説などの書籍の「原作(ストーリー)」の映像化権の商談に特化したマーケットを今年よりスタート。映像コンテンツの企画者、製作者という作り⼿の参加も促しつつ、映像作品の元となる⽇本のコンテンツにも光を当てていくとのことだ。そしてアニメの海外戦略等、コンテンツ業界に関するセミナーも多数実施される。

TIFFCOM開催概要

開催期間︓2023年10⽉25⽇(⽔)~10⽉27⽇(⾦)

会場︓東京都⽴産業貿易センター浜松町館

主催︓経済産業省、総務省、公益財団法⼈ユニジャパン

公式サイト:https://tiffcom.jp/

開催内容:

Tokyo Story Market

Tokyo Gap-Financing Market(TGFM)

MPA/DHU/TIFFCOM マスタークラス・セミナー&ピッチング・コンテスト 2023

TIFFCOM セミナー
・「すずめの⼾締まり」における海外展開: 製作会社と配給会社の関係性と可能性について
・東映アニメーションの海外戦略について など

《Branc編集部》

関連タグ

編集部おすすめの記事