アダム・ドライバー、ジェシカ・チャステイン、マッツ・ミケルセンら、SAG-AFTRA暫定合意作の宣伝でヴェネチア国際映画祭入りの予定

AMPTPが製作に関与していないインディペンデント映画はSAG-AFTRA暫定合意のもと、出演キャストの宣伝が可能に。

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アダム・ドライバー、ジェシカ・チャステイン、マッツ・ミケルセンら、SAG-AFTRA暫定合意作の宣伝でヴェネチア国際映画祭入りの予定
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現在、ハリウッドでは全米脚本家組合(WGA)と全米映画俳優組合 - 米国テレビおよびラジオ芸術家連盟(SAG-AFTRA)によるストライキが続行中だ。よって、俳優や脚本家は自身が関わっている映画の宣伝も禁止されているが、映画・テレビ製作者同盟(AMPTP)が製作に関与していないインディペンデント映画はSAG-AFTRA暫定合意があれば宣伝が可能なため、8月30日(水)~9月9日(土)まで開催される第80回ヴェネチア国際映画祭に、複数のハリウッドスターが出席する予定だと分かった。


Deadlineによると、イタリアにおけるカーレースのパイオニア、エンツォ・フェラーリの人生を描く、マイケル・マン監督の『Ferrari(原題)』に主演するアダム・ドライバーが式典に出席するという。本作はSAG-AFTRAから暫定合意を取り付けているため、キャストの同映画祭への参加が可能になったとのこと。だが、ドライバーの共演者であるペネロペ・クルスとシャイリーン・ウッドリーの出席については不明だ。

先日、SAG-AFTRAの幹部は、「我々と暫定協定を結んでいる映画の出演キャストらは、インディペンデント映画とその大義を支えるために映画祭でプロモーションを行うべき」だと強く主張し、その組合からの言葉が出演キャストの映画祭への出席を後押ししたと報じられている。

Varietyによると、その他には、『タミー・フェイの瞳』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたジェシカ・チャステインが、メキシコ出身のミシェル・フランコ監督作『Memory(原題)』で参加予定。“北欧の至宝”との異名を誇り、ニコライ・アーセル監督の『The Promised Land(原題)』に主演のマッツ・ミケルセン、リュック・ベッソン監督による『Dogman(原題)』に主演のケイレブ・ランドリー・ジョーンズも出席の予定だ。

また、『Priscilla(原題)』で監督を務めたソフィア・コッポラおよび、プリシラ・プレスリー役で主演のケイリー・スピーニーとエルヴィス役のジェイコブ・エローディも参加リストに名を連ねているとのこと。上述のいずれの作品も、AMPTPメンバーによるプロデュース作ではないインディペンデント映画となるため、SAG-AFTRAの暫定合意を得ている。


一方で、同映画祭に出席が可能であるにもかかわらず、『Finally Dawn(原題)』に出演のリリー・ジェームズやウィレム・デフォーをはじめ、『In The Land Of Saints And Sinners(原題)』に主演のリーアム・ニーソンはSAG-AFTRAがストライキ中であることを踏まえ、式典への参加は控えるという。

対して、米ケーブル局Showtimeとパラマウント・ピクチャーズ製作のAMPTP作品だが、8月7日(月)に他界したウィリアム・フリードキン監督の遺作となる『The Caine Mutiny Court-Martial(原題)』に出演したキーファー・サザーランドは、監督に敬意を表すためにヴェネチア映画祭入りする可能性が高いとも伝えられている。

なお、現時点ではWGAとSAG-AFTRAによるストライキが終了する目途は立っておらず、年末まで続く可能性も囁かれている。

《Hollywood》

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ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行と料理、読書とカメラ。