博報堂DYホールディングス、博報堂、博報堂テクノロジーズの共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」は9月8日、「コンテンツファン消費行動調査2026」の結果を公表した。アニメ・音楽・映画など全11カテゴリを対象とした「リーチ力・支出喚起力ランキング」も同時に発表している。
生活者1人当たりの年間コンテンツ支出額は8万1022円。過去2番目の高水準だ。映画では劇場鑑賞などリアルイベントへの支出が、コロナ禍の2021年調査以降で最高額を更新した。デジタルで接点を広げ、リアル体験で稼ぐ。そうした収益構造の輪郭がはっきりしてきている。
年間支出は8万1022円。市場を支えるのは「熱心なファン1人当たり」
年間平均支出金額は8万1022円。調査開始以来の最高だった前年の8万5052円からは微減したものの、水準としては過去2番目にあたる。同ラボは生活者の消費方法やタッチポイントの変化を踏まえて支出金額の算定基準を見直し、過去年度の数値も新基準で再計算した。前年発表値と一部が食い違うのはこのためだ。

対して、コンテンツに支出する人数、すなわち支出層は多くのジャンルで横ばいから微減。このトレンドは昨年から続く。レコメンド機能が浸透して自分の興味と異なるジャンルに触れる機会が減ったこと、無料で楽しめるコンテンツが増えたことを、同ラボは要因として推察している。裾野の広さよりも、熱心なファン1人当たりの支出額が市場を支える構造が定着しつつあるという見方だ。

映画が伸長。劇場などリアルイベント支出は1240億円
ジャンル別の推定市場規模で最大となったのは「音楽」の7036億円。前年比で伸びたのは「映画」(+1.9%)、「マンガ・ライトノベル」(+3.6%)、「バラエティ番組・ドラマ」(+4.7%)、「美術展・博覧会」(+25.8%)の4ジャンルだった。









