東映、2027年3月期第1四半期は営業益9.9%増。『ドラゴンボール』『ワンピース』海外展開が映像事業を牽引

東映の2027年3月期第1四半期は、売上高420億円、営業利益84億円と増収増益。『ドラゴンボール』『ワンピース』などアニメIPの海外展開が映像関連事業を押し上げた一方、興行関連はコスト増で減益となった。

ビジネス 決算
東映、2027年3月期第1四半期は営業益9.9%増。『ドラゴンボール』『ワンピース』海外展開が映像事業を牽引
東映、2027年3月期第1四半期は営業益9.9%増。『ドラゴンボール』『ワンピース』海外展開が映像事業を牽引

東映株式会社は8月10日、2027年3月期第1四半期(2026年4月1日~6月30日)の連結決算を発表した。売上高は420億7,500万円(前年同期比0.6%増)、営業利益は84億9,000万円(同9.9%増)、経常利益は103億7,600万円(同4.9%増)だった。

親会社株主に帰属する四半期純利益は38億2,700万円(同0.8%減)で、前年同期からわずかに減少した。営業利益と経常利益は増益を確保したものの、最終利益はほぼ横ばいの水準にとどまった。

当期は、主力の映像関連事業で『ドラゴンボール』シリーズや『ワンピース』などのアニメIPを活用したコンテンツ事業が堅調だった。興行関連事業も前年からの高い水準を維持したが、コスト増の影響で利益は減少。建築内装事業は、前年同期に大型工事があった反動で減収となった一方、原価管理の徹底により増益を確保した。

映像関連はコンテンツ事業が牽引、海外展開も寄与

主力の映像関連事業は、売上高291億5,600万円(前年同期比4.0%増)、セグメント利益76億2,400万円(同9.9%増)となった。

映画事業の売上高は6億9,400万円(同0.1%減)で、前年同期とほぼ同水準。当期は提携製作作品など9本を配給し、『アギト―超能力戦争―』『免許返納!?』『SAMURAI BLUE Project for FIFA World Cup 2026 「ONE CREATURE」無数の個性、ひとつの生きもの。』などが堅調に推移した。

2026年6月末時点の興行収入は、『アギト―超能力戦争―』が4.7億円、『免許返納!?』が4.3億円、『SAMURAI BLUE Project』が1.3億円。前期第4四半期に稼働した『木挽町のあだ討ち』の延長上映も業績に寄与した。

ドラマ事業の売上高は20億7,300万円(同14.7%減)。『仮面ライダーゼッツ』『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』『ボーダレス~広域移動捜査隊~』『名探偵プリキュア!』などを製作した。特撮キャラクターの国内商品化権営業では、高価格帯フィギュアや旧作の周年記念施策、企業タイアップCM、コラボレーション施策への版権許諾が堅調だった。

映像関連事業の中で最も大きな比重を占めるコンテンツ事業は、売上高215億4,200万円(同5.7%増)と増収になった。国内では『ドラゴンボール』シリーズの配信権販売が好調だった一方、前年同期に伸びていた『ワンピース』の商品化権販売や、実写映画の新作配信権販売には反動減が出た。

海外では、『ドラゴンボール』シリーズの配信権販売、『ワンピース』の商品化権販売、『デジモンアドベンチャー』シリーズのゲーム化権販売などが好調に推移した。為替変動も海外事業の増収要因となった。

《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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