映画・文化領域に特化したクラウドファンディングプラットフォーム「シネファ」を運営する合同会社シネファは、2026年7月に発生したクレジットカード決済代行会社「全東信」の破綻に伴う決済インフラの混乱を受け、特別支援プログラム「KEEP OUR PLACE」を開始した。
対象は、映画館、ミニシアター、文化施設、劇場、ライブハウス、飲食店、地域店舗、イベントスペースなど。通常のクラウドファンディングではプロジェクト終了後に支援金がまとめて支払われるが、同プログラムではプロジェクト進行中も「毎月締め・翌月中旬払い」を目指す特別運用を行う。決済停止や売上金の入金遅延に不安を抱える事業者に対し、営業継続に必要な資金を早期に届ける狙いだ。
決済代行会社破綻で映画館・文化施設に資金繰り不安
2026年7月、クレジットカード決済代行会社「全東信」の破綻により、複数の事業者で売上金の入金遅延や決済停止への懸念が広がっている。映画館や劇場、ライブハウス、飲食店など、日々の営業収入をもとに家賃、人件費、仕入れ、上映費、イベント運営費を支払う事業者にとって、数週間から数カ月に及ぶ資金停滞は経営に直結する問題だ。
シネファはこうした状況を受け、期間限定の特別支援プログラムとして「KEEP OUR PLACE」を立ち上げた。プログラム名には、映画館、劇場、ライブハウス、喫茶店、地域店舗など、人が集い、文化が育まれる「場所」を守るという意味が込められている。
クラウドファンディング終了を待たず毎月支援金を支払い
通常、クラウドファンディングでは募集期間の終了後に支援金が支払われる。一方、「KEEP OUR PLACE」では対象プロジェクトについて、毎月締め・翌月中旬払いを目指す。これにより、事業者は支援金を家賃、人件費、上映費、イベント運営費、仕入れなどの運転資金として早期に活用できる。
また、シネファはプロジェクト設計、ページ制作、リターン設計、広報まで一貫して伴走するとしている。緊急性の高い案件から順次相談を受け付け、事業者ごとの状況に応じた支援設計を行う方針だ。
リターン制作・発送、店頭QRコード設置まで支援
クラウドファンディングを始める際、事業者にとって負担となりやすいのが返礼品の企画、制作、在庫管理、発送業務である。特に映画館やライブハウス、飲食店などは日々の営業対応に追われ、返礼品の準備まで手が回らないケースも少なくない。
「KEEP OUR PLACE」では、リターン品の企画・制作・発送管理をシネファがサポートする。これにより、事業者は営業や創作活動を続けながら、支援募集に取り組める。
さらに、オンラインでの支援募集に加え、店頭で来場者や来店者が自然に応援できる導線づくりも支援する。具体的には、店頭POP、募金箱、QRコード設置、支援導線の設計などを想定しているという。
加えて、寄付、協賛、購入型支援の整理や、必要に応じた税務・会計面の専門家との連携も行う。支援の形態が複雑化しやすい文化施設や地域店舗に対し、実務面での負担軽減も図る。
シネファは今後、公式サイト内に専用相談窓口を開設する予定。問い合わせは、contact_cinemafunding@terraceside.com

