2026年2月20日、新潟県新潟市にて「第4回新潟国際アニメーション映画祭」が開幕し、オープニング・セレモニーが行われた。
登壇者は、開会宣言を行った新潟市副市長の野島祥子氏、コンペティション部門審査員の早川千絵監督(日本)、ホセ・ハビエル・フェルナンデス・ディアス氏(スペイン)、アヴィッド・リオンゴレン氏(フィリピン)、そして蕗谷虹児賞を受賞したアニメーターの伊藤秀次氏ら。
堀越前実行委員長の遺志を受け継ぐ開幕
開会宣言は、今回から共催となる新潟市の野島祥子副市長が行った。本映画祭を牽引してきた堀越謙三前実行委員長の逝去という大きな出来事を乗り越えての開催に触れ、「『新潟で新しい才能を見つけ、育てていく』という想いは確かに引き継がれている」と強調。成田実行委員長をはじめとする関係者の尽力に感謝を述べるとともに、「マンガ・アニメのまち・新潟」として世界中へ本市の取り組みを発信していく意気込みを語った。

多彩な顔ぶれが揃うコンペティション部門審査員
コンペティション部門の審査にあたる3名の審査員も登壇し、それぞれ意気込みを語った。
実写映画の監督であり、新潟市の開志専門職大学で教鞭をとる早川千絵氏は、「アニメーションでも本当に大きな可能性がある作品に出会えることを楽しみにしている」と期待を寄せた。

欧州文化機関連合会長のホセ・ハビエル・フェルナンデス・ディアス氏は、新潟を訪れるのはこれで3度目。本映画祭初回に大友克洋氏や押井守氏に出会えたことなど、過去の来日経験を振り返り、「この美しい映画祭と新潟の都市が、ヨーロッパやラテンアメリカとともに成長していけるように貢献することが私のミッション」と語った。

審査員長を務めるフィリピンの映画監督・アニメーターのアヴィッド・リオンゴレン氏は、「アニメーションが大好きな生身の人間たちと関われて本当に嬉しい。みんなで一緒に映画を見て楽しみましょう」と観客に向けて熱く呼びかけた。

アニメーション職人に光を当てる「蕗谷虹児賞」
優れたアニメーションの技術スタッフに贈られる「蕗谷虹児賞」の授与式も行われた。本年度の受賞者は、『CHAO』で作画監督、『ホウセンカ』で原画を担当した伊藤秀次氏。

長年アクションおよびエフェクト作画のスペシャリストとして第一線で活躍してきた伊藤氏は、「日本の商業アニメでは一作品につき数百人規模が働いている。私はその中の一職人」と謙遜しつつ、「これからもそういう職人たちに光を当て続ける映画祭であってほしい」と、裏方で作品を支える技術者たちへの熱い思いを述べた。

次世代育成プログラム「新潟アニメーションキャンプ」も
セレモニーの終盤では、アニメーション制作を学ぶ若者を対象とした「新潟アニメーションキャンプ」の始動も紹介された。今年は世界各国から29名(ワークショップコース10名、ネットワーキングコース19名)の若者が参加。

メンターとしてシンガポール・ラサール芸術大学のクリス・ショウ教授や、韓国の映画監督であるパク・キヨン教授(元KOFIC議長)が参加することも発表された。
新潟国際アニメーション映画祭は、新潟市中心部の4会場にて2月25日(水)まで6日間にわたり開催される。









