NPO法人 放送批評懇談会は、2025年11月18日に「放送批評懇談会セミナー2025 実践・体験リスペクト・トレーニング」を開催する。メディア業界で深刻化するハラスメント問題への処方箋として、制作・報道現場の「心を守る」ことを目指す最新プログラムを体験できる機会となる。
本セミナーは、日本のメディア業界で経営問題にも直結するハラスメント課題に対応するため企画された。対象は、放送業界で働き、リスペクト・トレーニングに関心を持つテレビ局、ラジオ局、制作会社の関係者やフリーランスなど幅広く設定されている。
Netflix開発の手法で心理的安全性向上へ
「リスペクト・トレーニング」は、Netflix社が開発したワークショップ型のトレーニングである。経験豊富なファシリテーターの進行のもと、同じ現場で働くメンバーが相互に「リスペクト」のフィルターを通して接する「思考の筋力」を鍛えることを目的としている。
これにより、心理的安全性が高まり、誰もが安心して能力を発揮できる職場環境づくりへの貢献が期待される。日本でも近年、特にドラマ制作の現場などで導入が相次いでいるという。懇談会は、ハラスメント対策は「待ったなし」であり、現場での発生を防ぐため、また自身が加害者にならないためにも、広く参加を呼びかけている。
11月18日にオンライン・リアル同時開催、ビースマインド田中氏登壇
開催日時は2025年11月18日(火) 14:00から15:30。形式はオンラインとリアル(東京都新宿区)での同時開催となる。
講師は、ビースマインド株式会社 組織支援コンサルティング部のスーパーバイザーである田中秀憲氏が務める。田中氏は公認心理師・産業カウンセラーであり、リスペクト・トレーニングのコンテンツ進化に中心的に携わり、登壇実績も多数有する。
プログラムは「リスペクト・トレーニングの体験」(75分)と「質疑応答/個別相談/名刺交換」(15分)で構成される。なお、個別相談と名刺交換はリアル参加者限定だ。
定員はオンライン、リアルともに先着50名(予定。受講料(税込)は、オンラインが一般5,000円、維持会員3,000円、正会員2,000円、リアルが一般7,000円、維持会員5,000円、正会員3,000円となっている。
申込締切は11月14日(金)だが、定員になり次第締め切られる。申し込みは公式ウェブサイトから受け付けている。


