ロサンゼルス地域の映画・テレビ制作の公式フィルムオフィスであるFilmLAは、2025年第3四半期(7月~9月)のロケーション撮影が、前年同期比で13.2%減少したと発表した。この期間の総撮影日数(Shoot Days: SD)は4,380日だった。この落ち込みは、カリフォルニア州で新たに強化されたフィルム&テレビ税制優遇措置の効果が現場に現れるまでの過渡期的な現象と見られており、業界からはすでに今後の回復に向けた前向きな兆候が報告されている。
FilmLAのフィリップ・ソコロスキー副社長は、「州の投資が強化されたにもかかわらず、夏場のロケーション撮影が減速し続けたことは想定内だ」と述べた。一方で、「すでにインセンティブが望ましい効果を発揮し始めている初期の兆候も見られる。制作会社からロケ地選定や許可申請に関する問い合わせを受け始めており、非常に期待している」とコメントしている。