ロサンゼルス市議会、映画撮影許可制度改革に向けた動議を可決 制作現場の空洞化に歯止めなるか

ロサンゼルス市議会は、映画やテレビの撮影許可制度の簡素化を可決し、制作の州外流出防止を目指す。業界関係者からも支持が広がり、地元経済の維持が期待されている。

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Adrin Nazarian氏
Photo by Alberto E. Rodriguez/Getty Images Adrin Nazarian氏
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ロサンゼルス市議会は4月29日、映画・テレビ・コマーシャルなどの撮影における許認可制度を簡素化し、不要な手数料や安全要件の見直しを進める動議を全会一致で可決した。これは近年深刻化する映像制作の州外流出に歯止めをかけ、地元経済と雇用の維持を図る狙いがある。

この動議を提案したのはAdrin Nazarian市議であり、「制作業務の喪失は地域経済に甚大な影響を与える。これ以上の空洞化は許されない」と危機感を示した。



《杉本穂高》

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映画ライター 杉本穂高

映画ライター。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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