400人以上のハリウッドスターや監督といったクリエイティブリーダーらが、米国政府に宛てた公開書簡に署名し、AI(人工知能)のトレーニングに関する著作権法を遵守するように要請した。Broadcast Nowが報じている。
この公開書簡は、「Google とOpenAIは、莫大な収益と十分な資金があるにもかかわらず、米国のクリエイティブ産業と知識産業を自由に活用できるように、特別な政府免除を求めている」と主張している。
また、「米国の繁栄を支えてきた著作権保護を弱めたり、撤廃したりする理由はない」と訴え、この書簡は、エンターテインメント業界が米国で230万人以上の雇用を支え、年間2,290億ドル(現為替で約32兆円)以上の賃金を支払っていることも指摘している。
さらに、「テクノロジー企業やAI企業が、あらゆるデータや情報への無制限のアクセスを求めるとき、彼らは映画や書籍、音楽だけでなく、作家、出版社、写真家、科学者、建築家、エンジニア、デザイナー、医師、ソフトウェア開発者、そしてコンピューターを操作して知的財産を生み出す他のすべての専門家の作品を脅かしているのです」とも記されている。
俳優や脚本家は、AIの台頭が自分たちの創作活動を脅かすのではないかという懸念から、AIの使用に抗議し続けている。AIは、2023年の全米俳優組合と全米脚本家組合によるストライキで主な論点のひとつだった。