Amazonプライム・ビデオに、コンテンツの要約や詳細情報を表示する新機能「X-Ray」が登場(米国)

生成AIを駆使し、ネタバレなく前回の視聴からラグが空いた作品の内容を振り返ることができる。

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Amazonニュースページより引用
https://www.aboutamazon.com/news/entertainment/amazon-prime-video-x-ray-recaps Amazonニュースページより引用

Amazonプライム・ビデオに、コンテンツの要約や詳細情報を表示する新機能「X-Ray」が登場した。

IndieWireによると、新機能「X-Ray」は視聴中のコンテンツを一時停止すると、開いている画面に登場している俳優や挿入曲などの情報が表示される仕様となっている。「この俳優は誰だろう?」「これは誰の曲だろう?」と思った時に、わざわざネットで検索したり、音楽検索アプリ「Shazam」を起動したりすることなく、知りたい情報を得ることができるのだ。

コンテンツを要約してくれる機能「X-Ray Recaps」も搭載

また、「X-Ray」には「X-Ray Recaps」という機能も搭載され、コンテンツを一時停止にして同機能を有効にすると、各エピソードや各シーズンなどの要約が表示される。生成AIモデルによって駆動する「X-Ray Recaps」を使用すれば、番組の重要なシーンや物語の展開、場所やタイムライン、登場人物などの情報を確認することが可能で、前シーズンから時間が空いて細かい内容を忘れてしまったという時に役立ちそうだ。

しかも「X-Ray」は、ユーザーがコンテンツのどこまでを視聴しているかを把握し、ユーザーが観ていないエピソードのネタバレを踏まないよう配慮した、ガードレール機能も備えているというから安心だ。

The Hollywood Reporterによると、現時点で「X-Ray」は「ザ・ボーイズ」や「ホイール・オブ・タイム」など、Amazon MGMスタジオが制作した比較的新しいオリジナル番組のみで使用が可能。将来的に、過去に制作されたオリジナル番組や、ライセンスされたコンテンツにも適用されるかどうかは不明だ。

Amazonプライム・ビデオの製品部門部長を務めるアダム・グレイ氏は、前シーズンなどの内容を忘れてしまった視聴者はインターネットで要約を検索したり、コンテンツを巻き戻して復習したりするしかなかったが、その方法は非常に効率が悪いうえ、ネタバレを踏むリスクがあると指摘。「X-Ray Recapsの導入で、顧客がコンテンツをストリーミングする際にありがちな、“それまでに観た内容を忘れてしまった”という問題に対処します。コンテキスト認識機能により、プライム・ビデオは印象的なシーンや重要なストーリーのポイントをまとめた要約を提供し、顧客の視聴を再開しやすくするだけでなく、初めてシリーズに夢中になった理由を再発見する手助けもいたします」と述べた。

「X-Ray Recaps」は現在ベータ版で、すでに米国のFire TVユーザーに提供が開始され、年末までに追加デバイスのサポートが開始される予定だ。

《Hollywood》

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ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行と料理、読書とカメラ。

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