Amazon・MGMスタジオがオリジナル映画事業に注力、若年層と女性視聴者を狙う

スタジオは、2027年までに劇場映画の公開本数を16本まで増やす計画

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Amazon・MGMスタジオがオリジナル映画事業に注力、若年層と女性視聴者を狙う
Photo by Jamie McCarthy/Getty Images Amazon・MGMスタジオがオリジナル映画事業に注力、若年層と女性視聴者を狙う

Amazon・MGMスタジオが、オリジナル映画事業に注力していく意向を明らかにした。

The Hollywood Reporterのインタビューで、Amazon・MGMスタジオのグローバル配給部門で責任者を務めるクリス・オッティンガー氏が、2021年にAmazonプライム・ビデオで配信されたSFアクション映画『トゥモロー・ウォー』を例に挙げ、スタジオのオリジナル作品が放送局で劇場公開に匹敵する成功を収めていることに言及した。同作は配信開始から3年経った今も、驚くほどの視聴数を獲得しているという。

『トゥモロー・ウォー』はフランスの民間テレビ局TF1で、DC映画『アクアマン』やマーベル映画『ブラック・ウィドウ』の視聴率を上回り、スペインの放送局では、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』や『ターミネーター: ニュー・フェイト』などの大作を凌いだとのこと。

オッティンガー氏はオリジナル映画の成功を受け、「映画事業に力を入れるべきだと思うようになりました」「放送局でも配信サービスでも好調なため、映画事業を優先しています」とコメントしている。Amazon・MGMスタジオは劇場映画に対する取り組みも強化しており、2027年までに公開本数を16本まで増やす計画だ。

すでにスタジオは、フランスのカンヌで開催された世界最大級の国際コンテンツ見本市MIPCOMで、2025年の公開ラインナップを発表。1949年に出版されたジョージ・R・スチュワートの小説「大地は永遠に」の映画版をはじめ、ベン・アフレック主演のアクション・サスペンス映画『ザ・コンサルタント』の続編、犯罪ミステリー映画『シンプル・フェイバー』の続編などが名を連ねている。

ターゲットは若年層と女性視聴者


《Hollywood》

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ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行と料理、読書とカメラ。

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