Venu Sports、ディズニー&ワーナー&フォックスの合併ストリーミングサービスの経営陣が決定

ニューヨークとロサンゼルスに拠点を置くVenuの従業員数は、現時点で約150人とのこと。

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Venu Sports、ディズニー&ワーナー&フォックスの合併ストリーミングサービスの経営陣が決定
Photo by Pixabay Venu Sports、ディズニー&ワーナー&フォックスの合併ストリーミングサービスの経営陣が決定

ディズニー/ESPN、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(以下、ワーナー)、FOXによるスポーツ専門ストリーミングサービスVenu Sportsの経営陣が決定した

Varietyによると、Venu Sportsは、5月にCEO(最高経営責任者)に採用された元Apple幹部のピート・ディスタッド氏の下、上級管理チームを編成した。

最高ビジネス責任者はティム・コノリー氏

最高ビジネス責任者に就任したのは、AppleでApple TV+とMLS(メジャー・リーグ・サッカー)シーズンパスの加入者増加を指揮し、Huluとディズニーでも上級管理職を務めたことがあるティム・コノリー氏。Venuではコンテンツの権利とライセンス、事業開発など、スポーツ・ストリーミングプラットフォームの戦略的な取り組みを指揮する。

CTOはスカーピ・ヘディンソン氏

CTO(最高技術責任者)に任命されたのは、スカーピ・ヘディンソン氏だ。以前に同氏は、NFLチームのロサンゼルス・ラムズでCTOを務め、ハリウッドの屋外型スタジアムであるSoFiスタジアムにおける技術的なビジョンや設計・実装を担当するチームも率いた。Venuでは、世界クラスの技術者チームの構築をはじめ、配信サービスにおける技術戦略と実行を担う。

CMOはブライアン・ボルコウスキー氏

CMO(最高マーケティング責任者)には、オンラインギャンブル企業FanDuelでマーケティングを指揮したブライアン・ボルコウスキー氏が決定。以前に同氏は、Huluでメディア・買収部門のバイス・プレジデントや加入者獲得責任者など複数の役職を歴任しており、Venuではストリーミング・プラットフォームのローンチおよび、成長に向けたマーケティングやブランディング、成長戦略を担当する。

その他には、フォックス・デジタル&テクノロジーの製品管理部門でシニア・バイス・プレジデント(SVP)を務めたアミット・ドゥダキア氏が、SVPおよび製品責任者に就任。SVP兼コミュニケーション部門の責任者を務めるのは、SiriusXMでコミュニケーションを統括していたジェシカ・カサノ=アントネリス氏。

最高法務責任者には、パラマウント・グローバルの企業法務エグゼクティブ・マネジメントチームの主要メンバーだったデヴィッド・ヒルマン氏、最高財務責任者には、スフィア・エンターテイメントで最高財務責任者および財務担当役員を務めたガウタム・ランジ氏が名を連ねる。

Venuのチームはニューヨークとロサンゼルスに拠点を置き、現時点で150人以上のエンジニアと幹部が、2024年秋に予定されているローンチに向けて取り組んでいるという。その大半がフォックス・コーポレーションの従業員で、その一部はVenuに入社する予定だ。

Deadlineによると、ディスタッド氏は声明で、チーム編成において目指した点について言及しており、Venuに多様な視点をもたらすことが可能な起業家精神を持つ人材を探したと述べている。また、消費者に愛される製品の発売や、高い業績を上げたチームでの経験を持つ各分野のオールスターを集結させたとも付け加え、Venuの経営陣が強力な布陣であることを強調した。

Venuは、ESPN+とスポーツ番組を放送する3社のリニアTVネットワーク(ABC、ESPN、ESPN2、ESPNU、SECN、ACCN、ESPNews、Fox、FS1、FS2、Big Ten Network、TNT、TBS、truTV)を統合したサービスとなり、今秋のローンチを目指して準備を進めている。

《Hollywood》

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ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行と料理、読書とカメラ。

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