アイドルグループSKE48などを運営するKeyHolderの業績が堅調に推移している。
2023年12月期の売上収益は前期比24.7%増の275億1,400万円、営業利益は同2.9%減の19億6,500万円だった。大幅な増収、わずかな減益で着地している。
2024年12月期の売上収益は前期比16.3%増の320億円、営業利益は同22.1%増の24億円を予想している。
アイドルグループによるライブ・エンタメ事業の伸びは限定的だが、デジタル広告事業が好調だ。M&Aを行った成果が出ている。
メダルゲームの運営会社からアイドルグループ運営へと華麗に転身
2024年12月期の売上収益が予想通りに進捗すると、4期連続で2桁増収を達成することになる。
下の業績推移を見ると、2022年12月期の利益率が高まっているのがわかる。収益性が落ちているようにも見えるが、そうとも言い切れない。
KeyHolderは、乃木坂46を運営する乃木坂46合同会社の持分を50%保有するノース・リバーの全株を2020年に取得している。従って、乃木坂46合同会社はKeyHolderの持分法適用会社だ。
乃木坂46は2022年12月期に10周年記念を迎え、大型のライブイベント、全国ツアーを行った。営業利益率が9%を超えたのは、主に乃木坂46のビッグイベントで10億円の営業利益の押し上げ効果が働いていたためだ。従って、一時的な要因を除外した現在の7%台が本来的な稼ぐ力だと見るべきだろう。
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※決算短信より筆者作成
KeyHolderは紆余曲折を経て総合エンターテインメント企業へと至った、一風変わった会社だ。