DGAの契約交渉が終わりに近づき、WGA含む各組合は連帯することを発表

全米脚本家組合(WGA)、映画俳優組合 - 米国テレビおよびラジオ芸術家連盟(SAG-AFTRA)、映画・テレビ制作者労働組合(IATSE)などの組合は、アメリカ監督組合(DGA)の契約交渉の最終週に連帯する声明を発表した。

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Photo by Spencer Platt/Getty Images WGA Strike

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全米脚本家組合(WGA)、映画俳優組合 - 米国テレビおよびラジオ芸術家連盟(SAG-AFTRA)、映画・テレビ制作者労働組合(IATSE)などの組合は、アメリカ監督組合(DGA)の契約交渉の最終週に連帯する声明を発表した。

Screen Dailyによると各組合は、DGAが映画製作者協会(AMPTP)と進めている契約交渉について「DGAの姉妹、兄弟、仲間とともに、公正な契約を追求する」と述べたとのこと。「私たちは、スクリーンの内外を問わず、すべての労働者が評価され、その貢献が認められるハリウッドを信じています」「監督のための公正な契約は、一部の人に利益をもたらすものではなく、映画・テレビ業界のすべての労働者を向上させ、我々の仕事の相互関連性を認識させるものです。我々は、AMPTPに対し、アメリカ監督組合独自の優先事項に誠実に対応する公正な契約を直ちに交渉することを求めます」と声明を発表している。

DGAは、5月10日から交渉を行っている。また、SAG-AFTRAが6月7日に交渉を開始するまで、残り1週間を切っている。DGAとSAG-AFTRAの映画製作者協会(AMPTP)との契約は、いずれも6月30日に満了を迎える予定だ。

一方、組合とAMPTPの交渉担当者が解決に至らず、5月2日に始まったWGAのストライキは5週目に入った。執行役員、プロデューサー、エージェントを含む多くのハリウッド関係者は、ストライキは9月まで続くと見ており、その頃にはスタジオ、ストリーマー、ネットワークは不可抗力条項を発動するだろうと話している。ハリウッド各社が経費削減のため、何千人ものスタッフを解雇する一方で、上級幹部には多額の報酬を与え続けているため、WGAの報酬要求に応じる可能性があるという計算だ。


なお、ストライキにより米国のテレビ番組の脚本制作はほとんどストップし、長編映画の制作スケジュールにも影響が及んでいる。


《伊藤万弥乃》

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伊藤万弥乃

伊藤万弥乃

海外映画とドラマに憧れ、英語・韓国語・スペイン語の勉強中。大学時代は映画批評について学ぶ。映画宣伝会社での勤務や映画祭運営を経験し、現在はライターとして活動。シットコムや韓ドラ、ラブコメ好き。