【カンヌ国際映画祭2023】是枝監督『怪物』や役所広司主演『PERFECT DAYS』が受賞、パルムドールは『Anatomy of a Fall』

5月17日から開催された第76回カンヌ国際映画祭が26日に無事閉幕した。

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是枝裕和、役所広司
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5月17日から開催された第76回カンヌ国際映画祭が26日に無事閉幕した。

今年は22作品がコンペティション部門に出品され、日本からは是枝裕和監督の最新作『怪物』や、役所広司が出演しているヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS(原題)』が選出されていた。

結果として、日本の作品は大躍進。コンペティション部門では役所広司氏が主演男優賞を受賞。2,300人以上を収容できるパレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレにて満員の中上映され、約10分間のスタンディングオベーションにつつまれた本作。授賞式後直後に行われた日本の記者向け取材で役所氏は「この賞に恥じないように頑張らなきゃな」とコメントした。

(c)Kazuko Wakayama

是枝裕和監督『怪物』は独立部門「クィア・パルム賞」と脚本賞を受賞。クィア・パルム賞はLGBTQやクィアを扱った映画に与えられる賞で、満場一致で選ばれたとのこと。また、脚本賞を受賞の際には一足先に日本に帰った脚本の坂元裕二氏に代わり、是枝監督は「僕がこの脚本の基になったプロットを頂いたのが2018年の12月なので、もう4年半前になります。そこに描かれた2人の少年たちの姿をどのように映像にするか、少年2人を受け入れない世界にいる大人の1人として、自分自身が少年の目に見返される、そういう存在でしかこの作品に関わる誠実なスタンスというのを見つけられませんでした。なので、頂いた脚本の1ページ目に、それだけは僕の言葉なんですけども、『世界は、生まれ変われるか』という1行を書きました。常に、自分にそのことを問いながら、この作品に関わりました」と壇上でコメントした。

©2023「怪物」製作委員会
そして最高賞のパルムドールにはジュスティーヌ・トリエ監督の『Anatomy of a Fall(英題)』が輝いた。米配給会社のNEONが購入した作品が4年連続パルムドールに輝いたことも話題となった。今年はコンペティション部門に女性監督作品が過去最高の7本出品されており、トリエ監督は歴代でパルムドールを受賞した3人目の女性となった。また、開催期間中の抗議活動は禁止されていたが、Varietyによるとトリエ監督はスピーチの中でフランスの年金改革について言及し、観客から喝采と少しのブーイングを浴びることとなった。なお、本作は日本ではGAGAが配給するとのこと。

Photo by Pascal Le Segretain/Getty Images
グランプリ受賞となったのはジョナサン・グレイザー監督の『THE ZONE OF INTEREST(原題)』。アウシュビッツの司令官ルドルフ・ヘスとその妻ヘドウィグを中心に、収容所に隣接する家と庭で家族のために夢のある生活を築こうと奮闘する物語で、A24が米配給を担当することが決定した。Screen Dailyによると、日本での公開に向けた契約も締結され、ハピネットファントム・スタジオが本作を購入したとのことだ。

そのほか、受賞作品は以下の通り。

🎥コンペティション部門 受賞結果一覧 ※英題

  • ANATOMY OF A FALL/ジュスティーヌ・トリエ パルムドール🏆

  • THE ZONE OF INTEREST/ジョナサン・グレイザー グランプリ

  • THE POT-AU-FEU/トラン・アン・ユン 監督賞

  • FALLEN LEAVES/アキ・カウリスマキ 審査員賞

  • 坂元裕二(怪物/是枝裕和) 脚本賞

  • メルヴェ・ディズダルABOUT DRY GRASSES/ヌリ・ビルゲ・ジェイラン) 最優秀女優賞

  • 役所広司(PERFECT DAYS/ヴィム・ヴェンダース) 最優秀男優賞

《伊藤万弥乃》

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伊藤万弥乃

伊藤万弥乃

海外映画とドラマに憧れ、英語・韓国語・スペイン語の勉強中。大学時代は映画批評について学ぶ。映画宣伝会社での勤務や映画祭運営を経験し、現在はライターとして活動。シットコムや韓ドラ、ラブコメ好き。

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