ディズニー、前CEOが提唱したメタバース部門を閉鎖

ディズニーのCEOであるボブ・アイガー氏の大幅な人員削減により、前任者であるボブ・チャペック氏が提唱したメタバース部門の閉鎖が決定したと報道された。

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ディズニーのCEOであるボブ・アイガー氏の大幅な人員削減により、前任者であるボブ・チャペック氏が提唱したメタバース部門の閉鎖が決定したと報道された。

ScreenDailyによると、アイガー氏は今週レイオフを開始したことを発表したとのこと。これは、同社が広範な再編成の下で55億ドル(7,257億円)のコスト削減を目指し、7,000人の従業員を削減することを目指すためだ。メタバースプロジェクトを含む次世代ストーリーテリングおよび消費者体験部門に勤務していた約50人のスタッフが解雇されたものと思われるが、同部門のリーダーであるマイク・ホワイト氏は不特定の役割で留任するとのこと。また、同部門の正確な業務内容はまだ不明となっている。

アイガー氏は月曜日に、レイオフの第2弾が4月に続き、第3弾と最終ラウンドが初夏に予定されていると述べた。さらに、昨年11月CEOとして復帰して2日目に、チャペック氏のディズニー・メディア&エンターテインメント・ディストリビューション(DMED)組織を解体し、DMEDの責任者カリーム・ダニエル氏を解雇した。そしてディズニー・エンターテインメント、ESPN、ディズニー・パーク、エクスペリエンス、プロダクツの3つの中核部門を中心にディズニーの方向転換を図った。アラン・バーグマン氏とダナ・ウォルデン氏は、世界の映画、テレビ、ストリーミングを網羅するディズニー・エンターテインメントの共同会長を務めている。

《伊藤万弥乃》

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伊藤万弥乃

伊藤万弥乃

海外映画とドラマに憧れ、英語・韓国語・スペイン語の勉強中。大学時代は映画批評について学ぶ。映画宣伝会社での勤務や映画祭運営を経験し、現在はライターとして活動。シットコムや韓ドラ、ラブコメ好き。