株式会社ビデオリサーチは9月29日、「テレビ視聴率」調査パネルをもとにAIが生成した合成データに、複数のデータソースからフュージョンした付帯情報を重ねる「バーチャルパネル(Virtual Panel)」化技術を開発したと発表した。媒体横断の広告効果分析への応用を狙い、実証実験も実施済みだ。ID連携を介さずにテレビとデジタルをまたいだ統合効果検証ができるという。技術は特許出願中。
Cookieや広告ID規制で難しくなる効果測定を「仮想パネル」で統合分析
改正個人情報保護法(2022年4月施行)、改正電気通信事業法(2023年6月施行)を受け、Cookieや広告IDに依存したデータ連携は年々やりにくくなっている。広告効果の評価は媒体ごとに分断され、テレビとデジタルを並べて見ることも、広告接触から態度変容・行動変容に至るファネル全体を一気通貫で追うことも難しい状況が続いてきた。
Virtual Panelは、同社のテレビ視聴データや動画配信プラットフォーム利用データ「STREAMO」といったデータアセットに、各社が保有するデジタル広告の出稿実績レポート、いわゆる媒体レポートや、ターゲットの興味関心属性データを組み合わせ、仮想的にシングルソース化する。統計的な特徴や分布を再現した合成データを使うことで、ID連携を経由せずに横断分析を成り立たせる仕組みだ。

