KADOKAWA第1四半期決算、売上高5.3%増も営業益45.5%減。早期退職の特損54億円で純損失45億4,000万円に

KADOKAWAの2027年3月期第1四半期決算は、出版・IP創出セグメントの改善やアニメ・実写映像の増収により売上高は増加した。一方で、ゲームの前年大型タイトル反動、アニメ製作費の高騰、Webサービスのコスト増などが響き、営業利益は減益となった。早期退職特別募集施策に伴う特別損失約54億円を計上したことで、親会社株主に帰属する四半期純損益は45億4,000万円の赤字となった。

ビジネス 決算
KADOKAWA第1四半期決算、売上高5.3%増も営業益45.5%減。早期退職の特損54億円で純損失45億4,000万円に
KADOKAWA第1四半期決算、売上高5.3%増も営業益45.5%減。早期退職の特損54億円で純損失45億4,000万円に

KADOKAWAは8月13日、2027年3月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高は682億5,200万円(前年同期比5.3%増)、営業利益は12億6,400万円(同45.5%減)、経常利益は24億900万円(同2.5%増)となった。

営業利益は減益となったものの、経常利益は前年同期を上回った。会社側はこの要因について、前期に為替差損が発生していた一方、今期は為替差益が発生したと説明。なお、4~6月期の売上高に対する為替影響は約11億円のプラスで、これを除いた売上成長率は3.6%としている。

一方、親会社株主に帰属する四半期純損益は45億4,000万円の損失となった。前年同期は28億5,800万円の黒字だったため、大幅な赤字転落だ。主因は、早期退職特別募集施策に伴う割増退職金等を特別損失として約54億円計上したことだ。

同施策には154名が応募。KADOKAWAは今後、年間約17億円の人件費削減効果を見込んでおり、今期については8月以降の8カ月間で約11億円の削減効果を見込む。内訳は、出版・IP創出セグメントで約8億円、アニメ・実写映像セグメントで約2億円、その他セグメントで約1億円としている。

出版・IP創出:構造改革の効果で黒字転換

主力である出版・IP創出セグメントは、売上高379億6,600万円(前年同期比10.2%増)、営業利益11億8,700万円となった。前年同期は9億6,700万円の営業損失だったため、21億5,400万円の改善で黒字転換を果たした。

《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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