米国の総合メディア企業パラマウント・スカイダンスが8月4日、2026年第2四半期の決算を発表した。グループ全体の売上高は69億1,300万ドルで、前年同期比1%増。営業利益は4億7,500万ドル、純利益は4,100万ドルとなった。調整後EBITDAは10億9,900万ドルで、こちらは前年同期から27%の伸び。売上がほぼ横ばいなのに利益が伸びたのは、縮小するリニアTVの減収分を、ストリーミングとスタジオ、それに全社的な効率化で吸収できたからだ。
スカイダンスとの統合を終えてから、およそ1年。ストリーミング市場の競争、リニア広告の落ち込み、統合後の効率化と収益の安定化と、抱える課題は少なくない。今回の数字は、少なくとも一部の事業が「売上を追う」段階から「利益を残す」段階へと移りつつあることを示している。
映画・ドラマ(スタジオ):黒字転換、映画本数増と制作効率化が寄与
スタジオ部門の売上高は13億1,400万ドルで、前年同期比16%増。調整後EBITDAは3,600万ドルとなり、前年同期の3,100万ドルの赤字から黒字へ転じた。
これを支えたのが、映画スレートの再構築と制作の効率化だ。劇場公開作品は2025年の8本から2026年には15本へとほぼ倍増し、2027年も15本以上を予定している。第2四半期は『最終絶叫計画 令和!』が好調で、映画スレートは計画を上回った。前年同期には『ミッション:インポッシブル』の最終作があったぶん劇場収入の比較では逆風もあったが、そこは制作・マーケティングの効率化で補った。
単に本数を増やしただけではなく、効率化も進んだとしている。グリーンライトからマーケティング、配給に至るまでデータ分析を活用しており、2026年はマーケティング費1ドルあたりの興行収入が前年比で11%改善したという。テレビスタジオも活況で、2026年は90シリーズ、800エピソード超を予定。NetflixやAmazon、Apple TVといった外部プラットフォーム向けのライセンスも広がり、ライブラリー収入は二桁成長を記録した。

