東京国際映画祭のコンテンツ・マーケット「TIFFCOM」の一環として開かれるTokyo Gap-Financing Market(TGFM)は、カナダ・モントリオールを拠点とする国際ジャンル映画共同製作マーケット「Frontières」との新たなパートナーシップを発表した。2026年開催に向けて、国際共同製作や映画資金調達の機会を広げる狙いだ。
ジャンル映画の国際展開を後押し
Tokyo Gap-Financing Market(TGFM)は、東京国際映画祭コンテンツ・マーケット「TIFFCOM」の一環として開催される、映画プロジェクト向けのギャップ・ファイナンス市場。提携先のFrontièresは、テレフィルム・カナダ、SODEC、ケベック州政府、モントリオール市、RDVカナダの支援を受け、ファンタジア国際映画祭が主催するジャンル映画共同製作マーケットで、国際的にも高い知名度を持つ。
今回の提携は、ホラー、SF、ファンタジー、アクション、アニメーションなどのジャンル映画を対象に、国際的な制作連携を強めることを目的としている。TGFMとFrontièresが連携することで、国際市場において、共同製作、出資、配給、放送・配信に向けた接点の拡大が期待される。
ジャンル映画は国境を越えて流通しやすいコンテンツとして存在感を増している。一方で、企画開発の段階から複数地域のパートナーを組み込み、資金調達を進めるモデルの重要性も高まっている。今回の提携は、こうした市場の変化に対応する動きといえる。
最大40%のギャップ・ファイナンスを必要とする映画企画を募集
TGFMでは、最大40%のギャップ・ファイナンスを必要とする、独創的で挑戦的な映画プロジェクトを募集する。選ばれた参加者には、業界関係者に向けたピッチングの機会が用意されるほか、3日間の会期中に開かれるパネル・ディスカッションやカンファレンスにも参加できる。
プロデューサー、出資者、配給会社、放送局、配信事業者などとの個別ミーティングも行われる。企画側にとっては、製作資金の確保に加え、国際共同製作体制の構築、セールス、配給、放送・配信展開に向けた商談の場となる。
カンヌ選出企画など実績も拡大、応募締切は2026年7月21日
TGFM参加企画からは、国際映画祭で注目される作品も出ている。今年のカンヌ映画祭では、コンスタンティナ・コヅァマーニ監督による日本との国際共同製作作品『Titanic Ocean』が「ある視点」部門に選出された。
ベネズエラ出身のホルヘ・ティエレン・アルマンド監督による『Death Has No Master』、アピチャポン・ウィーラセタクンがプロデューサーを務め、ソンポット・チドガソーンポングセが監督する『9 Temples to Heaven』も「監督週間」で注目を集めた。
Frontières参加企画の近年の公開作には、ヴァルディミール・ヨハンソン監督の『Lamb』(2021年)、ザラール・カーン監督の『In Flames』(2023年)、ダラ・ヴァン・デューセン監督の『A Prayer for the Dying』(2026年)などがある。ファンタジア国際映画祭の第30回開催でプレミア上映が予定されている、アグニェシュカ・スモチンスカ監督の『Hot Spot』もその一つだ。
TGFMの応募受付期間は、2026年5月21日から7月21日まで。応募詳細は、TGFMまたはFrontièresの公式ウェブサイトで確認できる。TGFMは10月28日から30日まで、東京ポートシティ竹芝8階のポートスタジオで開催される。
Tokyo Gap-Financing Market(TIFFCOM 2026)開催概要
開催期間:2026年10月28日~30日
会場:東京ポートシティ竹芝 8F ポートスタジオ(TIFFCOM会場隣接)
募集締切:2026年7月21日
応募詳細:TGFMまたはFrontièresの公式ウェブサイトに掲載予定(TGFMの公式サイトはこちら)


