株式会社バンダイナムコフィルムワークスは2026年3月3日、映画事業の強化・拡大を目的に組織体制を刷新したことを発表した。2025年の国内映画市場が興行収入2744億円で歴代最高を記録するなど活況を呈する中、同社は制作・配給機能の専門分化を推進。グループ内アニメ制作会社との連携を深め、自社IPの価値最大化とスピーディーな事業展開を図る。
「映画配給部」の新設と機能の明確化
同社は今期より、従来の「映画事業部」を再編し、実写制作機能を「実写プロダクション室」へ、配給機能を「映画配給部」へと分離・独立させた。これまで配給、プロモーション、制作などの機能が混在していた体制を見直し、各領域の専門性を高めることが狙いだ。映画配給部のゼネラルマネージャー(GM)には、2019年から同社配給事業の立ち上げを担ってきた長谷川裕介氏が就任した。
長谷川GMは、組織改編の手応えとして「各担当の成果の明確化」と「スピーディーな組織運営」を挙げる。その成果はすでに数字として表れており、ショートアニメから派生した劇場版『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き』では、制作部門との迅速な連携により、製作から配給までの一気通貫体制を実現。週末動員ランキング初登場4位、公開3週間で興行収入4億円突破という、短尺作品(46分)としては異例のヒットを記録した。

