ソニー、業界初の動画真正性ソリューションを提供開始。C2PA規格と3D深度情報でフェイク動画に対抗

ソニーはAIやフェイク対策に対応した動画真正性ソリューションを提供開始、C2PA規格と3D深度情報で信頼性向上を図る。

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ソニー、業界初の動画真正性ソリューションを提供開始。C2PA規格と3D深度情報でフェイク動画に対抗
Photo by David Ramos/Getty Images ソニー、業界初の動画真正性ソリューションを提供開始。C2PA規格と3D深度情報でフェイク動画に対抗

ソニーマーケティングは2025年10月30日、業界初(※1)となる動画対応の「真正性カメラソリューション」を報道機関向けに提供開始した。生成AIの急速な進化に伴いフェイクコンテンツが社会問題化する中、C2PA(※2)規格への対応とソニー独自の技術を組み合わせ、報道映像の信頼性向上を目指す。

このソリューションは、C2PA規格準拠の電子署名に加え、カメラからの3D深度情報を含む独自のメタ情報を活用するのが特長だ。従来の静止画対応に加え、動画コンテンツの真正性検証が可能になった。

具体的には、真正性検証サイトが動画に対応し、AIなどで生成されたものではなく、実際のカメラで撮影されたコンテンツであることを検証する。また、カメラ側で署名機能を利用するための「動画向け電子署名ライセンス」の提供も開始された。

(※1)C2PA規格に対応した動画の真正性検証サービスとして。2025年10月時点。ソニー調べ。

(※2)C2PA (Coalition for Content Provenance and Authenticity):デジタルコンテンツの出所と信ぴょう性に対し、オープンスタンダードと技術仕様を策定する標準化団体。



《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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