【業界動向】メキシコが映像プロダクションの新たな選択肢に。AMFI主導の税制改革と政府の大規模インフラ投資が加速

メキシコは映像制作の税制改革やインフラ投資を進め、業界の国際競争力強化と輸出拡大を目指している。

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【業界動向】メキシコが映像プロダクションの新たな選択肢に。AMFI主導の税制改革と政府の大規模インフラ投資が加速
Photo: Lê Minh 【業界動向】メキシコが映像プロダクションの新たな選択肢に。AMFI主導の税制改革と政府の大規模インフラ投資が加速

メキシコ映像制作会社協会(AMFI)は、同国を商業・広告映像制作における世界的な戦略ハブとして確立するため、政府当局と連携し、税制、法制度、組織改革を強力に推進している。特に、製造業などを対象としてきた税制優遇措置「IMMEX」を映像・広告制作業界にも適用させることを目指しており、海外からの投資誘致とサービス輸出の拡大に大きな期待が寄せられている。

2025年1月にAMFI会長に就任したホルヘ・メディナ氏は、就任以来、業界の競争力強化に向けたロードマップを主導。その一環として税制優遇に関する協議会にクリエイティブ産業の代表として参加し、IMMEX制度の改革を訴えている。

メディナ会長は、「我々の産業は雇用を創出し、経済的価値を増幅させ、メキシコをプロダクションハブとして位置づける重要な役割を担っている。しかし、現行の制度は他の産業のために設計されたものだ。柔軟性、創造性、そしてグローバルな性質を持つ我々のセクターの現状を反映した税制優遇措置と法的枠組みが必要な時期に来ている」と述べ、制度改革の必要性を強調した。



《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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