Rotten Tomatoes、チケット購入者の高評価に基づく新バッジ「Verified Hot」を付与

映画チケットを実際に購入した“検証済み”ユーザーの高評価のみが対象となる新バッジ「Verified Hot」が登場。

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Rotten Tomatoes公式ブログより
Rotten Tomatoes公式ブログより

米映画レビューサイトRotten Tomatoesが、映画チケット購入者のレビューで高評価の作品に新バッジ「Verified Hot」を付与するシステムを導入した。

Rotten Tomatoesに映画の評価スコアは2種類あり、一つ目はプロの映画評論家のレビュースコアを平均化したTomatometer(トマトメーター)。好レビューが75%以上の場合は、「Certified Fresh(新鮮保証)」のバッジが与えられる。2つ目は、映画を観賞した一般人の投票を平均化したPopcornmeter(ポップコーンメーター)だ。

以前問題となっていたのが、実際に映画を観ていないユーザーでもポップコーンメーターで作品を評価できた点だ。荒らしがスコアを下げるために投票するケースが後を絶たず、2019年にRotten Tomatoesと親会社である映画チケット販売会社Fandangoが提携し、映画のチケット購入者が検証済みユーザーとしてRotten Tomatoesにレビューできるシステムを取り入れた。


IndieWireによると、このたびRotten Tomatoesが新たに導入したのは、「Verified Hot」というバッジだ。このバッジは、観客の好レビューが90%を超えた劇場公開映画にのみに与えられ、Certified Freshを補う役目を果たすとのこと。

Fandangoでチケットを購入した後、同じアカウント情報でRotten Tomatoesにログインして映画を評価した場合に限り、投票が反映される。この仕組みにより、実際に映画を観賞したユーザーの評価を、より正確に反映させることが可能だ。

現時点でVerified Hotが付与された夏の公開映画は、『バッドボーイズ RIDE OR DIE』や『デッドプール&ウルヴァリン』、『ツイスターズ』、『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』などが名を連ねている。

Rotten Tomatoesの広報担当者によると、Fandango以外のWebサイトやアプリでチケットを購入した観客も投票できるよう、他のパートナーとの提携も目指しているという。

ポップコーンメーターにも2つ指標が追加

またRotten Tomatoesは、ポップコーンメーターの指標も拡大した。観客の60%以上が3.5つ星以上と評価した映画は「Hot」と表示され、それ以下の作品は「飲食物などが新鮮でない」を意味する「Stale」と表示される。

Fandangoでダイレクト・トゥ・コンシューマー部門の部長を務めるアマンダ・ノーヴェル氏は、「Verified Hotの追加により、多くのファンが素晴らしいと感じた劇場公開映画にスポットライトを当てられることを嬉しく思います」とコメントした。

Rotten Tomatoesは英語でしか閲覧できないが、日本でもスコアを参考にしている映画ファンは少なくないだろう。今後はVerified Hotの追加により、さらにRotten Tomatoesの映画レビューに信頼を置けそうだ。

《Hollywood》
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ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行と料理、読書とカメラ。

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