2025年上半期の韓国映画市場、観客・売上ともに大幅減:パンデミック以前の半分以下に低迷

2025年上半期の韓国映画市場は前年比で大幅減少。コロナ禍以前の半分以下の水準となった。ヒット作不足やシェア低下が深刻の中、各シネコンチェーンは生き残りのため「単独公開」や長期上映など新たな戦略を模索している。

グローバル アジア
2019年、2022年~2025年上半期の総売上高比較(単位:億ウォン)
出典:KOFIC 2019年、2022年~2025年上半期の総売上高比較(単位:億ウォン)

韓国映画振興委員会(KOFIC)は7月31日、「2025年上半期 韓国映画産業決算報告書」を発表。2025年上半期の韓国映画市場は、総売上高4,079億ウォン、総観客数4,250万人を記録し、前年同期比で売上高は前年同期比33.2%(2,024億ウォン)、観客数は32.5%(2,043万人)減と大幅な減少を記録した。

また、新型コロナウイルス感染症パンデミック以前の2017年から2019年までの同期平均と比較すると、売上高は48.6%、観客数は42.1%の水準に留まるなど、市場の低迷が深刻化している。



《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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