東宝、中国での「ゴジラ」IP展開を本格化 SCLAと戦略的提携でライセンス事業を加速

東宝は中国のSCLAと提携。「ゴジラ」IPのライセンス事業を拡大、アジア戦略の一環として中国市場でのブランド価値を高める狙い。

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Photo by Roy Rochlin/Getty Images ゴジラ

東宝株式会社は2025年7月15日、中国本土における「ゴジラ」のIP(知的財産)ライセンス事業を推進するため、現地の有力エージェントである上海新創華文化発展有限公司(SCLA)と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。70周年を迎えた世界的IP「ゴジラ」のブランド価値を、巨大市場である中国で最大化させる狙いだ。

今回の提携により、SCLAは中国本土市場で「ゴジラ」シリーズの公式ライセンスエージェントとして、キャラクター認知度の向上、商品化、展示イベント、マーケティングキャンペーンなど、ブランディングに関わる包括的なライセンス事業を担うことになる。ハリウッド版映画の興行的な成功などで既に高い人気とポテンシャルを持つ中国市場において、現地に根差した強力なパートナーを得ることで、東宝は「ゴジラ」ビジネスのさらなる拡大を加速させる。



《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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