【カンヌ現地リポート】2024年の日本映画市場、世界3位から5位に転落:世界的にもコロナショックから回復せず厳しい状況続く

2024年の日本映画市場は円安の影響で世界3位から5位に転落し、コロナからの回復が進まない中、制作本数は増加。不均衡な状況が続いている。

グローバル マーケット&映画祭
FOCUS 2025 | Key Trends in The Film Sector
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5月16日、カンヌ国際映画祭のマーケット「Marché du Film」で2024年の世界の映画市場を分析するパネルディスカッション「FOCUS 2025 | Key Trends in The Film Sector」が開催された。主催したのはThe European Audiovisual Observatory(以下:EAO)。同団体は、映画・テレビ・動画配信など欧州の視聴覚市場の法制度や産業データを収集・分析し、業界関係者や政策立案者の意思決定を支援している。

このパネルでは、2024年の世界の映画市場の概況が示された。日本の映画市場は長らく北米、中国に次ぐ世界3位の市場だったが、2024年は円安の影響もありフランスとインドに抜かれ5位に転落。世界の映画市場における日本の立場の変化を感じさせる結果が示された。

また、世界の映画市場がコロナパンデミックのショックから未だ抜け出せておらず、にもかかわらず、長編映画の制作本数が世界的に増加傾向にあるという、矛盾した状況が生じていることが明らかとなった。



《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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