韓国政府「アニメーション産業振興基本計画」を発表、1,500億ウォン規模のファンド設置で国際競争力強化へ

韓国政府は「アニメーション産業振興基本計画」を発表し、1,500億ウォン規模のファンドを設置して国際競争力を強化する。新技術活用や海外進出を目指す。

グローバル アジア
「アニメーション産業振興基本計画」資料の表紙
出典:韓国文化体育観光部 「アニメーション産業振興基本計画」資料の表紙
  • 「アニメーション産業振興基本計画」資料の表紙
  • Director Bong Meets South Korean President In Seoul

韓国におけるコンテンツ産業の主幹機関、韓国文化体育観光部(以下、文体部)は2025年から2030年にかけた中長期ビジョンを示す「アニメーション産業振興基本計画」を、4月24日に発表した。

アニメーションは映画、ゲーム、広告など多様な映像産業の基礎技術であり、昨今はAI映画やバーチャルヒューマンなど、新たなコンテンツ領域への拡張が進んでいる。世界的なオンライン動画サービス(OTT)の普及により、かつては子供がターゲットだったアニメーションの視聴層の世代が広がり、映像産業におけるアニメーションの存在感は高まっている。一方、韓国国内では乳幼児向けに偏った制作・投資構造、テレビ放送中心の流通体系、制作環境の脆弱さなど、産業構造上の課題が指摘されてきた。

これらの課題に対応するため、文体部はアニメーション産業の競争力強化と持続的成長を目指し、以下の6大推進課題を設定した。



《杉本穂高》

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杉本穂高

映画ライター 杉本穂高

映画ライター。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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