AIの発展に伴い、映画業界ではストーリーテリングが重視される方向に?著作権の課題も

映画業界ではAIの発展に伴い、ストーリーテリングが重視される方向に?スタジオ側はグローバルで使用されるAIの出力内容に対し、著作権侵害で訴えられることへの懸念を持っている。

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AIの発展に伴い、映画業界ではストーリーテリングが重視される方向に?著作権の課題も
Photo by cottonbro studio AIの発展に伴い、映画業界ではストーリーテリングが重視される方向に?著作権の課題も

2023年のハリウッドでのダブルストライキごろから活発に議論されてきた映画業界におけるAIの使用。現在も多くのニュースが業界をにぎわせている。

Varietyがテレビ・アカデミーのAIサミットをレポートした記事によると、テレビ・アカデミーの理事であり、AIタスクフォースの委員長を務めるエリック・シャムリン氏は、メンバーに対し「業界にAI導入がどのように進められるかを、他者に委ねてしまう余裕はない」とAIに関する政策や枠組みの策定において積極的な役割を果たすよう呼びかけているという。

映画業界に限らず、AIが導入されることでまず懸念されるのは雇用への影響だ。AIサミットでは複数の登壇者が、一部の仕事は変化するが新たな仕事も生まれるとしている。その中で、依然としてクリエイティブな人材は必要だと述べた。Metaphysic.aiの最高コンテンツ責任者兼制作部長のエド・エルブリック氏はあらゆる職種とAIの関連性を示しながら、若い世代には「映画制作を学び、ストーリーの伝え方を習得することが重要」と助言。技術を理解した上で、作り上げた物語を深めていくためにAIを使うことが作品を成功に導くと主張している。


《伊藤万弥乃》
伊藤万弥乃

伊藤万弥乃

海外映画とドラマに憧れ、英語・韓国語・スペイン語の勉強中。大学時代は映画批評について学ぶ。映画宣伝会社での勤務や映画祭運営を経験し、現在はライターとして活動。シットコムや韓ドラ、ラブコメ好き。

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