KADOKAWAは、同社グループのアニメ制作スタジオにおいて、初の合同リクルートを実施する。
KADOKAWAグループは2028年3月期までの中期経営計画において、多彩なポートフォリオから成るIP(Intellectual Property)を安定的に創出し、世界に広く展開することを中核とした「グローバル・メディアミックス with Technology」の推進を基本戦略としており、その中でもアニメ事業は成長領域の一つとして位置づけている。
そのアニメ事業成長のため、同グループでは優秀な人材の確保・育成により制作力を強化することによって、タイトル数の増加、1タイトル当たりの話数増に加え、作品のさらなるクオリティ向上を目指し、グローバルに通用するアニメ作品の創出に向けた体制をより一層強化している。また、「国内において一番働きやすいアニメ制作スタジオグループ」を目標に掲げ、アニメ制作現場における労働環境などの業界課題の解決を試みるべく、アニメ制作スタジオグループ各社連携の人材育成・待遇改善などに取り組んでいる。
今回同グループに所属するアニメ制作スタジオ5社の採用を合同で募集する窓口を開設。特徴としては下記3点が挙げられる。
初めての合同リクルート、5社のノウハウを共有した研修体制を整備
従来のように個別に採用活動、人材育成を行うのみではなく、合同での募集の窓口も作成し、アニメ制作スタジオグループ全体のノウハウや技術を共有する体制を強化。入社後の技術研修などは、各社のノウハウを生かして合同で実施する予定となる。この研修により、アニメ制作スタジオグループ内のさまざまな制作現場で幅広い経験を積みながら、技術力をさらに高めていくことができる。希望の各社毎にエントリーが可能
今回の採用は、エントリー受付と選考は同グループ内のアニメ制作を手がける5社で実施される。選考を経て希望の各社に入社することになる。働き方改革にも注力
制作環境や労働環境など、働き方改革にもKADOKAWAが全面的に支援し、合同で実施していく。募集の詳細は下記URLより確認ができる。
アニメ制作スタジオ合同リクルート概要
名称:KADOKAWAグループアニメスタジオ新卒採用2026
採用時期:2026年4月
採用人数:10~20名(予定)
募集開始:2025年4月~(1月より案内開始)
参画会社:5社(ENGI/キネマシトラス/動画工房/ベルノックスフィルムズ/レイジングブル)※Studio KADANは2026年度新卒採用予定なし
募集職種:制作進行、アニメーター、3DCGアニメーターなど
募集URL: https://group.kadokawa.co.jp/recruit/anime-studio/KADOKAWAグループのアニメ制作スタジオ一覧
ENGI
出版・映像を中心に豊富なIPコンテンツを持つKADOKAWA、サミー、ウルトラスーパーピクチャーズの3社によって生み出されたハイブリッドデジタルアニメーション制作スタジオ。3社の連携による強力なバックアップのもと、最新の技術を駆使した新しい映像表現によるコンテンツづくりに挑戦していく。
主な作品:『Unnamed Memory』『メダリスト』キネマシトラス
キネマシトラスは「100年残る、時代が変わっても変わらない価値観が入っているフィルムを産み出す」を理念に、数々のハイクオリティなアニメーション作品を世に送り出している優れたアニメーション制作スタジオ。時流に適応する柔軟さと、変わらぬ志を持って作品制作に取り組んでいる。
主な作品:『わたしの幸せな結婚』『盾の勇者の成り上がり』『メイドインアビス』動画工房
動画工房は、豊富なアニメ制作の実績を持ち、多くのヒット作を手掛けてきたアニメーション制作スタジオ。特に、魅力的なキャラクター描写や作品の世界観を表現する丁寧な作画が評価され、世界中のアニメファンから高い支持を得ている。今後は、これまで以上に意欲的に作品作りを続けられる環境を整え、さらなる挑戦とクオリティ向上を目指す。
主な作品:『【推しの子】』『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』ベルノックスフィルムズ
TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズなど、数々の作品をヒットに導いた梶田浩司氏が代表を務めるアニメーション制作スタジオ。ハイクオリティな作品づくりに取り組むとともに、それを安定的・持続的に行えるよう、 システマティックな制作手法の開発、実践にも挑戦している。レイジングブル
『交響詩篇エウレカセブン』シリーズを手掛けた京田知己監督をはじめ、経験豊富なスタッフが集結したアニメーション制作スタジオ。 KADOKAWAグループ原作のアニメ化に加え、新規IPの開発にも取り組む。その中で、プリプロダクションに力を入れた、グローバルに通用する先進的な制作手法の開発にも挑戦していく。Studio KADAN(※2026年度新卒採用予定なし)
Studio KADANは、Netflixアニメ『GAMERA ‐Rebirth‐』やアニメ映画『すずめの戸締まり』CGキャラクター演出などを手掛けた日本有数の3DCGアニメーション監督・瀬下寛之氏を中心とした制作スタジオ。フル3DCGセルルックCGアニメーション制作をはじめ、3Dモデリングを使用したXR、プロジェクションマッピング、ゲーム対応の映像など各種デジタルエンターテインメントの制作に加え、世界市場に向けた大型IP作品の制作に取り組む。
主な作品:『GAMERA ‐Rebirth‐』