子どもを育てながら働ける映像業界を目指し業界全体の労働環境の改善に取り組む、特定非営利活動法人映画業界で働く女性を守る会(通称swfi)が、第3回「観たいのに観れなかった映画賞~いやぁ、 時間がなくて~」 (略称「MME賞」)の投票を1月24日(金)より開始した。
MME賞は映画・ドラマ・TV 番組全般に携わる仕事をしており、性自認が女性の方が当事者となって作りあげる投票企画。映画業界で働くキャスト・スタッフの多くが感じている「映画が好きで映像業界に入ったのに、撮影や子育てが忙しく映画を観に行く時間がない」という皮肉な現状をあえて楽しめる映画賞にし、映像業界外の人にも知ってもらいたいという気持ちで立ち上げられた。
また、ただ投票するだけではなく労働環境の改善や映画館に行く機会を増やすことに繋げたいという思いから、投票時に「どういった環境であれば映画館に行けたか」という質問に答えてもらい、それを可視化することにも取り組んでいる。
一方、過去2年開催してきた中で「映画館と距離ができているのは映画業界の女性だけではない」という声があったことと、投票数がもっと多くなれば興行側にも説得力のあるデータを提示でき、興行収益の向上や現場の労働環境改善が早く進むのでは?という思いのもと、今回から業種に関わらず「すべての働く女性」に対象を広げて開催することとなった。
昨今の働く女性の映画館利用率は全体的に低下傾向が続いており、特に30代以上の女性では約40%が映画館利用を減少させたと報告されている(厚生労働省調査)。女性全体で見ると、映画館を「まったく利用しない」割合は31/8%に達し、「1年に1回も見ないことがあるが習慣はある」という層を含めると60%以上で、映画館利用頻度が低いことがわかる(プラネット調査)。swfiはMME賞を通じて、より多くの働く女性の意見を集め、開いてしまった映画館との距離を業界と共にもう一度近づけていきたいと考えているという。投票は下記のフォームから。2月14日(金)に投票締切で、3月10日(月)に結果発表を予定している。
投票フォーム
https://forms.gle/mTVJ1pF41vQYBRQa6
※2月14日投票締切予定、3月10日結果発表予定