「月刊 LaLa」にて連載中のマンガ『夏目友人帳』が中国でも大人気だ。
中国で『夏目友人帳』は人気が高まっており、今年10月には杭州市と西安市で期間限定のコラボカフェもオープンしていた。そこで、今回は『夏目友人帳』をきっかけに日中のマンガの比較をしてみたいと思う。
『夏目友人帳』のマンガは2003年に日本で刊行され、アニメは2008年に日本で初めて放送された。中国では2016年に初めてアニメが輸入され、同年9月から中国語版のマンガが出版されている。その後、『夏目友人帳』は中国で人気が広がり、マンガやアニメだけでなく、フィギュア、ぬいぐるみなどの関連グッズもどんどん発売されてきた。発行部数は全世界で2,000万部を突破し、中国大陸での発行部数も90万部を超えている。
今回は中国で日本版のマンガを購入するために、日本のマンガを多く取り扱う書店を訪れた。近年中国の書店では、本だけでなく文房具や玩具、アニメの関連商品も一緒に販売されており、ドリンクコーナーがある場所も増えている。日本の蔦屋書店に似たような業態が中国でも多くなってきている印象だ。
さて、私が今回訪れたのは「鋼鉄月球」という書店である。この店はチェーン店で、中国の多くの都市に出店している。中国のマンガだけでなく、日本のマンガも数多く取り扱っており、『ブルーロック』や『新世紀エヴァンゲリオン』も入口の目立つところに並んでいる。
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店内はこのような感じで、中央にキーホルダーやステッカーなどのアニメ関連商品、そしてマンガ自体は基本的に店の壁側に置かれている。個人的には日本ではこのようなレイアウトの書店は少ない印象だが、どうだろうか。
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そして暫く店内を歩いてもお目当ての『夏目友人帳』が見つからず、店員さんに尋ねてみると、もうこれだけしか残っていないとのことだった。本店舗では大人気で在庫が間に合っていないという。
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しかし、私が探していた8巻は在庫があった。値段は日本版が税込528円らしいが、中国版は税込15元(約315円)で、こちらの方がずっと安い。中国ではマンガに限らず、小説などの文学系の本も日本よりずっと安い。これは中国では紙が安いからだと思う。