今年をもってディズニーの取締役を去るマーク・パーカー氏(現在、ナイキの取締役会長も務めている)の後任として、ジェームズ・ゴーマン氏が取締役会長に就任し、ボブ・アイガー氏の後を引き継ぐ次期CEOは、2026年初旬に任命されることが明らかとなった。
The Hollywood Reporterによると、世界的な金融機関グループのモルガン・スタンレーで取締役会長を務めるゴーマン氏は、2024年12月31日をもって同役務を退任予定。モルガン・スタンレーで円滑な後継者育成プロセスを設計して注目された同氏は、アイガー氏の後継者となるCEO探しを任務とするディズニーの後継者計画委員会を今年8月に引き継いだ。10月21日(現地時間)にゴーマン氏は、取締役会の重要な優先事項は次期CEOの選出だと強調し、2026年初旬に任命できれば、同年末にアイガー氏の契約が切れる前に、現CEOから学ぶ時間が十分あると指摘した。
この発言は、2020年にアイガー氏がボブ・チャペック氏に経営権を譲ったが、引継ぎが上手くいかなかった過去の失敗が反映されていると思われる。チャペック氏はコロナ禍で大きな課題に直面し、取締役会長として残留したアイガー氏や取締役会と対立。最終的に、2022年11月にアイガー氏がCEOの座に戻った。