TikTokは、映画スタジオ、ネットワーク、動画ストリーミングサービスが、特定のタイトルやフランチャイズに関連する「For You」フィードのコンテンツを利用できるプロモーションソリューション「TikTok Spotlight」を展開している。
The Hollywood Reporterによると、このツールにより、企業は近日公開予定の映画やライブラリ作品に関連するコンテンツをフィーチャーしたTikTok動画にリンクを追加することができるとのことだ。このリンクは、あらすじ、キャスト情報、チケット購入リンク、その他タイトルに関連するコンテンツを集めたページにユーザーを誘導する。また、このリンクはプラットフォーム上の該当する動画を(機械学習と人間のレビュアーを使って)識別し、トピックに関連し、プロモーションやブランドの安全性に関するガイドラインを満たす動画に自動的に表示される。
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、この機能を初期にテストした企業の1つだった。同スタジオは、『デューン 砂の惑星 PART2』のマーケティングにこの機能を使用。結果的に、オープニング週末の興行成績の牽引役としてTikTokを挙げた。
@tiktoknewsroom Introducing TikTok Spotlight, a new promotional solution that allows the entertainment industry to harness the power of TikTok fan communities to promote films, TV series and franchises.
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実際、同作のTikTokアカウントは劇場公開の前後数週間に164のクリップを投稿。さらに、同スタジオは90人のTikTokクリエイターと組んで映画の宣伝を行った。映画公開前後の2週間で、ファンは26万本以上のデューン関連動画を作成し、ワーナー所有のアカウントからの投稿を増やした。またTikTokは、ワーナーの配信サービスMaxとも協力し、HBOの「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」と 「ゲーム・オブ・スローンズ」のSpotlightアクティベーションを行った。ワーナーのグローバル・デジタル・マーケティングEVPのキャメロン・カーティス氏は「常に進化するデジタル環境を進む中で、TikTok Spotlightは我々のマーケティングにおいて非常に貴重なツールとなっている」とコメントしている。