米国の成人2,000人を対象に4月に行われたこのオンライン調査では、理想的な平均上映時間は92分となり、映画は2時間半より長くあるべきと考える人はわずか2%しかいなかった。また、過去60日間で「長すぎる」と感じた映画は平均2本で、回答者の23%は3本以上をしぶしぶ観たという。完璧な長さとされる作品には『ドッジボール』『カンフー・パンダ』『ビートルジュース』『モンスターズ・インク』『トイ・ストーリー2』が挙げられた。
一方で、The Guardianによるとこの主張は商業的現実と矛盾しているとのことだ。史上最も興行収入を上げた映画10本のうち9本は2時間を超えており、そのうち『アベンジャーズ/エンドゲーム』『アバター:ウォーター・ウェイ・オブ・ウォーター』『タイタニック』は3時間を超えている。またWhat To Watchが2022年、2021年、2011年、2001年、1991年、1981年のアメリカ興行収入上位10作品の平均上映時間を比較した調査によると、2021年の上映作品は2011年よりも9分長く131分となっていることが明らかになった。1981年の平均上映時間は110分であり、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』や『THE BATMAN-ザ・バットマン-』が上映された2022年と2021年を比較しただけでも、10分も平均上映時間が増えているとのことだ。
しかし最近、一部の映画館がマーティン・スコセッシ監督の206分間の映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』の上映を無断で中断した(休憩を挟んだ)ことを受けて、この問題が表面化した。
さらに、一般の人々が「字幕についてどのように感じているか」という質問について、15%の人が字幕のオン・オフが家庭内で話題になっていると答えたが、77%は「まったく問題ない」と答えている。自宅でテレビを見るときに字幕を「まったく使わない」と答えた人は全体の3分の1、「いつも使う」と答えた人はわずか16%だった。
世代別に見てみると、若ければ若いほど字幕ファンが多く、いつも字幕付きで視聴している割合はZ世代の回答者の30%、ミレニアル世代でも23%という結果になった。一方、X世代はわずか13%、1946~1964年生まれのブーマー世代は12%という結果になった。